斉藤由貴、北野きい、倉科カナ、新川優愛らを輩出したアイドルの登竜門「ミスマガジン」が今年、7年ぶりに開催された。応募総数2893人の頂点に輝いたのは愛知県出身の沢口愛華(15)。名古屋のアイドルユニット「dela(デラ)」で活動する高校1年生だ。グラビアをきっかけに名古屋から全国へ羽ばたこうとしている15歳の素顔に迫った。

 ――デビュー1年足らずでのミスマガジングランプリ受賞。そのときの気持ちは

 沢口:最初は実感がありませんでした。でも最近は「劇団ミスマガジン」の舞台(ミスマガジン2018受賞者たちが11月7~11日まで東京・新宿「シアターブラッツ」で行われた「ソウナンですか?演劇版」に出演)が終わってやっと「わあ、グランプリなんだ」って思えました。

 ――歴代ミスマガジンはそうそうたる顔ぶれだが、受賞して心境に変化は

 沢口:プレッシャーを感じることが多かったです。でもdelaのメンバーがいたからこそ、劇団ミスマガジンのメンバーがいたからこそ目標を見つけることができました。やっぱりライバル心とかも、すごくありますし。グランプリになれたからこの気持ちが生まれたと思います。今は歴代ミスマガジンの方に並ぶとまではいきませんけど、その方たちを目指して芸能生活を頑張っていきたいなって思います。

 ――アイドルを目指したきっかけは

 沢口:delaのライブをたまたま見る機会があって「すごいな」って思いました。みんなが笑顔で楽しそうだし、見てていい気持ちになりました。それまで芸能界に興味はあったんですけど接点がなかったんです。でも、そのときにやってみたいという希望が出てきて「SAKAE GO ROUND 美少女コンテスト2017」のオーディションを受けてグランプリを受賞しました。

 ――アイドルになってどうだった

 沢口:まだ右も左もわからない状態でパッと思ってパッと受けてしまってて、これからのこと全然考えてなかったなって。

 ――苦労したことは

 沢口:運動は好きなんですけど、得意ではないのでダンスの面では苦労しました。覚えたてのころはすごく振りとか歌に必死になって顔の表情がつくれなかったりしちゃって、あまり自分が楽しんでやってる感がなかったんです。でも、練習したり、先輩たちに教えてもらったりすることでダンスや歌の楽しさだったり、みんなに見てもらって「沢口頑張れ」って応援してもらううれしさだったりも学べて、それは苦しみを1つ越えたなというか、メンバーのおかげで越えられたなと思います。

 ――各誌でグラビアを飾っている

 沢口:自分が表紙にいるっていうことや、コンビニに行ったら自分が表紙の雑誌が置いてあると思うと不思議な気持ちです。ちょっと変な話、沢口が表紙のときにそれを読んでいる人の隣に行ってみました。二度見ぐらいされたんですけど、あまり声掛けられなくて…。逃げてきました(笑い)。

 ――これわたしですと言ったりは

 沢口:それはちょっと恥ずかしいです。

 ――街中で気付かれたりは

 沢口:何回か声を掛けていただいたことはあります。

 ――水着の撮影は恥ずかしくない?

 沢口:ミスマガジンのベスト16のときは恥ずかしいというか、自分が水着姿で撮られることもそれまでなかったのであまり実感がなくて。でも他の子たちも水着だったので。最初は恥じらいとかあったんですけど、今はないですね。

 ――歌、ダンス、演技、モデル等、将来的に重きを置きたいのは

 沢口:お芝居です。高畑充希さんの演技が好きです。たとえ脇役でもいい目立ち方をしていると思います。こういう女優さんになりたいって一番最初に思い浮かぶのが高畑充希さんです。

 ――今後の目標は

 沢口:名古屋から全国に発信していけるようにしたいですし、ミスマガジングランプリという大きな賞を頂いたのでその名前に恥じない活躍をしていきたいです。
 
☆さわぐち・あいか=2003年2月24日生まれ。愛知県出身。2017年8月、「dela」5期生として加入。「ミスマガジン2018」グランプリ受賞。ピクチャンイメージガール。12月30日にdela 16thライブがダイアモンドホール(名古屋市中区)で行われる。