バレエダンサーの宮尾俊太郎(34)と女優の橋本マナミ(34)が25日、東京・渋谷区のユーロライブで行われた短編映画「吾郎の新世界」(来春公開予定=内藤隆嗣監督)ワールドプレミアに登場した。

 大人気バレエダンサーの宮尾が、初主演映画で寡黙で真面目ながら、赤いバンダナがトレードマークの「マタギ」吾郎役に挑戦。橋本は吾郎が思いを寄せるヒロイン・由恵役を演じた。約40分弱の短編映画ながら、涙あふれるシーンや、吾郎のバカ真面目さから醸し出されるおかしさも満載だ。

 宮尾は「山に入っての撮影はすごく大変で、足を滑らせると危険な場所もありました。実際に熊が出ることもあるそうで、本物のマタギの方も一緒に参加してくれました」と撮影の苦労を明かした。

 普段の舞台と映画での表現方法の違いについては「細かい演技というより、自分の内にどれだけ気持ちを込めるか。舞台は長距離走で、映画は瞬発力勝負。いい勉強になりました」と語った。

 橋本が演じた由恵もどこか、昭和の女を感じさせる色気がある。宮尾とは初対面だったそうだが「宮尾さんがどこか面白くて。お話ししながらどこか観察していました」と言えば、宮尾も「橋本さんは目を見て話していても、頭の中は違うことを考えているのが分かりました。観察されていたんですね」と苦笑いだった。

 ダンスホールのシーンについて、内藤監督は「宮尾さんに踊りの演出をするなんて、釈迦に説法だと思いました」と振り返り、橋本には「僕の想像より7割増しでお尻を振ってくれました」。橋本も「求愛ポーズです!」とセクシーにお尻を突き出しておどけた。