27日の「西口プロレス11月大会」(新宿FACE)で、“芸能界ケンカ最強”の呼び声が高い俳優・哀川翔(57=小IWチービー選手権王者)に挑戦する“小さな闘魂”アントニオ小猪木(47)が24日、決戦前の心境を激白した。

 子供のころから大のプロレス好きだった“Vシネ界の生きる伝説”は昨年10月、超満員札止めの大フィーバーの中、西口で念願のマットデビューを飾った。ゼブラーマン姿で登場し、不動の王者・長州小力(46)を必殺技・ゼブラープレスで沈めて見事にベルトを奪った。

 今年6月には舎弟の勝俣州和(53)と組んで、小力&小猪木の黄金タッグと激突。勝俣が小猪木の延髄斬りのえじきになり、返り討ちの憂き目に遭う。その場で「今度、ベルトを懸けてやろうじゃないか!」と舎弟を下した小猪木を挑戦者に指名。今回、因縁の対決が実現した。

 小猪木は「初防衛戦の相手に指名されて光栄。翔さんの運動神経は人並み外れており、ブレーンバスター、フライングボディーアタック、バックドロップ、クロスチョップ、ラリアートなど技が多彩で、プロ並みの破壊力がある。『小猪木には、小力とは別に試したい技がたくさんある』と話していたので、柔道やストリートファイトをベースにした予想もしない大技が飛んでくるだろう。ワクワクする」と語る。

 ミノワマン(42)や藤原組長(69)、ダンプ松本(58)らと豊富な対戦経験を持つ小猪木だけに、ひるむ様子はない。「悪いが一世を風靡するのは俺。翔さんの技を全て受けた上で、小力の敵を討ってやる。翔さんファンの悲鳴が楽しみ」と不敵な笑みを浮かべた。

 安心・安全第一の西口リングで、トップスターが悪夢の血祭りに上げられるのか。はたまた、実戦で培われた圧倒的な戦闘力の前に小猪木が秒殺されてしまうのか。試合の模様は日テレG+で放送予定だ。