早くも区議会からラブコール!! 子供3人を連れ、東京都墨田区の児童館を訪れたところ、「大人1人につき子供2人」というルールがあり、利用を断られたと明かしたタレント熊田曜子(36)のブログ記事が、大きな議論を呼んでいる。内容には賛否両論あり、子育てと行政について触れている熊田の問題意識の高さに一定の評価もある。ネットでは「単なるわがまま」との受け止めもみられる中、一部報道では政界転身説も出ている熊田に、墨田区議会関係者から「来年の選挙に出て!」とラブコールが出ている。

「3人育児」と題した4日付のブログ記事によると、熊田は1人で5歳、3歳、4か月の子供を連れ、墨田区の児童館分館を訪れた。就学前の子どもが遊べる「すくすくルーム」に入ろうとし、スタッフに止められた。

 通常、児童館は保護者1人当たりの子供の人数を制限していない。だが墨田区によると、この施設には遊具があるため、目が行き届く範囲を考慮し、2人までとしたという。ブログによると、熊田は4か月の子をだっこすると申し出たが、入室は認められなかった。熊田は「まさか、そんな決まりがあったなんて」「事前に確認するべきですね」とつづった。

 この投稿が話題を呼び、ニュースにもなった。そんな熊田にラブコールが殺到している。

 墨田区議会の関係者は「今まで、類似した陳情はありませんでした。有権者の悩み、意見を集めて話し合う場が議会です。子だくさんの育児ママの代表として、区政に携わっていただけるのは大歓迎です」と語る。

 もちろん、国政でも地方でも、政治家は楽な仕事ではない。

「議員の仕事は、公私の時間の差がありません。まじめにやると365日24時間営業の一人ブラック企業状態です。早朝や夜の行事参加で時間、体力、財力を消耗します。多くの区民からの相談や陳情、意見交換の会合などがあります。家族や周囲の協力と理解がかなりないと難しい仕事です」(同)

 また、別の区議会関係者は熊田のブログについて、こう話す。

「『保育園落ちた、日本死ね』をソフトにした芸能界版ですね。『少子化対策と言いながら、子供3人連れは想定外という区政を、子供に優しい墨田区に私、熊田曜子は変えていきます』と来年の統一地方選で墨田区議選に出馬するのではないでしょうか」

 3人の子供の育児をしながら、芸能活動し、その上、区議ともなると時間的にも体力的にも大変そうだが、この関係者は「区議は、議会等最小限の仕事にしぼれば、実働は年間2か月程度です。それで700万円以上の年収が保証されているので、割が良いかもしれません。墨田区議会にも、若い女性、育児世代の代弁者の枠がありますから狙い目です。墨田区議会議員選挙の候補者の公認をする政党の支局長に問い合わせたところ、否定はされなかったので、可能性は多分にあります」と言う。

 さらに墨田オンブズマン代表で、墨田区議会議員の大瀬康介氏は「私個人としては、議員として熊田曜子さんはふさわしいと思います。最大の理由はお子様を3人も育てられていること。墨田区の行政のあり方について率直に疑問点をぶつけられています。それなりに能力も才能もある方とお見受けしています。政党に所属されないなら大歓迎ですし、連携できるかもしれません」と歓迎している。