俳優・船越英一郎?が8日、都内で「哀愁 ガリットチュウ福島のモノマネ人生劇場」(ヨシモトブックス)の発売記念イベントに出席した。

 タレント・松居一代(61)と犬も食わない泥沼の離婚騒動を繰り広げて以来、久々の囲み取材とあって緊張の面持ちで会場に現れた船越は、松居について質問が飛ぶと「申し訳ありません。話せません。友好関係にあるので」と口ごもり「これから火サスの撮影があるので」と、フサフサの髪をなびかせてさっそうと会場を後にした。

 もちろん、この“船越”の正体はお笑いコンビ「ガリットチュウ」福島善成(41)。同書は浅く広くを合言葉に日々、SNSにモノマネ写真をアップする福島が、哀愁を漂わせながら140人の登場人物をすべて演じた前代未聞のスペクタクル・アートブックだ。

 いったん楽屋に引っ込んだ福島は、セーラー服に身を包み、架空の人物である女子中生・和田千鶴ちゃんに扮して再登場し「3年ED組、和田千鶴です!」とあいさつ。さすが苦節20年のキャリアはだてではない。話せないと言いながらも、暗に船越のバイアグラネタを蒸し返す高等技術を駆使して笑いを誘った。

 さらに「自宅の風呂でヌードグラビア風の写真を撮影していたら、息子が帰ってきて『パパ、変態!』と本当に言われました」と、ドン引きエピソードで畳みかけた。

 相方の熊谷岳大(40)によると「福ちゃんは今年の初め、『ペナルティ』のワッキー(46)さんら先輩の前で『今年中に本を出します』と宣言した。願いがかなってよかった」という。

 不惑を過ぎてようやく花開いただけに、喜びもひとしお。福島は「15年前から積み重ねてきたネタが本になった。クスッと笑いながら、積み重ねって大事だなと、かみ締めて読んでもらえたらうれしい」とアピールした。