その年に話題となった新語・流行語を決定する「2018ユーキャン新語・流行語大賞」の最終ノミネートが7日、発表された。

 ノミネートには「そだねー」や「ダサかっこいい/U.S.A.」「悪質タックル」など今年を象徴する言葉が並んだが、例年必ずノミネートされる芸人のギャグはゼロ。お笑いでは唯一「ひょっこりはん」が入っているが、これは芸名で、実際には流行語とは言い難い。

 流行語大賞では例年、芸人のギャグが必ずと言っていいほどノミネートされてきた。古いところでは、07年に小島よしおの「そんなの関係ねぇ」、08年にはエド・はるみの「グ~!」、09年には「天津」木村卓寛の「あると思います」がノミネート。

「『あると思います』は一世を風靡したエロ詩吟の決めゼリフだが、いまでは知らない人も多いかも」(お笑い関係者)

 その後も12年に、スギちゃんの「ワイルドだろぉ」、14年には日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」が入っている。ちなみに「グ~!」「ワイルドだろぉ」「ダメよ~ダメダメ」は年間大賞にも輝いた。

 15年以降は、芸人のギャグが1年につき2つずつ選出されている。15年は「ラッスンゴレライ」「安心して下さい、穿いてますよ。」、16年は「斎藤さんだぞ」と「PPAP」、そして昨年は「35億」「空前絶後の」といった具合だ。
 だが、今年は流行語大賞から芸人のギャグ自体が消えてしまった。

「最近の芸人は、ちょっと売れてもすぐに消えてしまう。昨年、『キングオブコント』で準優勝してブレークしたにゃんこスターも、いまではさっぱり聞かない。ひょっこりはんも、もう懐かしい感じだし」(お笑い関係者)

“お笑い氷河期”と言われて久しいが、今回のノミネートはそれを証明した格好となったようだ。