有罪判決・橋本被告と今井議員 燃える2人に世間は冷ややか

2018年10月30日 16時30分

橋本健被告(左)と今井絵理子参院議員

 架空の領収書を提出するなどして政務活動費(政活費)約690万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元神戸市議の橋本健被告(38)の判決公判が29日、神戸地裁で行われ、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)の有罪判決が言い渡された。地元テレビの取材に同被告は、交際中の「SPEED」の元メンバーで自民党の今井絵理子参院議員(35)との再婚をほのめかしたが、有権者の反応は――。

 関係者が運転する車に乗った橋本被告は開廷15分前に、多くの報道陣が待ち構える裁判所正面ではなく、裏手に到着。上下紺のスーツ姿でさっそうと車から降りると、無言のまま歩いて敷地内に入ろうとしたが、下りる階段を間違い上り直すハメに。軽く会釈をして法廷内へと入った。

 市政に関する調査に用いる政活費は、残余がある場合は返還しなければならないが、川上宏裁判長は判決で「返還の認識がありながら、市に返還するのはもったいない。自分で自由に使える金が欲しいと知人に依頼して架空の領収書を作成した」と厳しく指摘。橋本被告の行為を「身勝手で大胆かつ巧妙で悪質。私欲のために制度を悪用し、コンプライアンス意識の低さにあきれる」と断罪した。

 目を真っ赤にして裁判長の話に聞き入った橋本被告だったが、報道陣に対応することもなく、関係者の車に乗り込み早々に地裁を後にした。勤務する歯科医院はこの日は休業だった。

 橋本被告について地元関係者は「三宮のバーやラウンジでよく飲み歩いては、店で会った若い大学生とかに『旧態依然とした政治の世界を変えてやる』とほえてましたけど、全部政活費(での飲食)だったのかな、と。とにかくチャラくていけ好かない」と話した。

 その橋本被告との交際継続が今月初め、再び週刊誌で報じられ、3日にブログで交際宣言したのが今井氏。

「犯してしまった罪は心から償い、もう二度とこのようなことを起こさないように、再起にむけて歩みを進めてほしいと思います」とつづっていた。

 妻と子供2人がいる橋本被告は昨年、今井氏との不倫疑惑が報道され、その後、政活費の疑惑が相次いで浮上。昨年8月に市議を辞職し、年末に離婚が成立していた。

 橋本被告は判決後、関西テレビの単独インタビューに答え、今井氏との結婚について「この年での交際ですので、そういう可能性というのは当然、気になるだろうし、私どもも無関心ではないです」とお互い再婚を視野に入れていることを明かした。

 だが、有権者の目は冷たい。24日に臨時国会が召集され、今井氏はインスタグラムに国会議事堂をバックにした写真を投稿したが「国会議事堂は不倫議員には相応しくない場所です」「国民の税金で犯罪者の男とあってるんでしょ?」などと猛烈なバッシングに見舞われている。

 自民党関係者も「今井議員は党関係者の助言にも耳を貸さなくて、コントロールできない。かといって、議員を辞める気はサラサラない。マインドが芸能人のままで“わがままエリー”に手を焼いてますよ」と眉をひそめた。

 世間の逆風が強いほど、愛は燃え上がるのかもしれないが、有罪判決が2人に与える影響は大きくなりそうだ。