たけし、松本、ダルビッシュら“参戦”安田純平さん「自己責任」場外バトル

2018年10月30日 11時00分

ビートたけし(左)と松本人志

 シリアで武装集団に拘束され、3年4か月ぶりに解放されたジャーナリスト・安田純平氏(44)の“自己責任論”をめぐり、各界著名人を巻き込んでの場外バトルが勃発している。本紙客員編集長も務めるビートたけし(71)をはじめ、「ダウンタウン」松本人志(55)や女優・剛力彩芽(26)と交際中の「ZOZO」前沢友作社長(42)、スポーツ界からはダルビッシュ有(32)や本田圭佑(32)が自説を開陳。そんな中、安田氏には来夏の参院選を見据えた野党から熱視線も注がれているようで…。

 25日に帰国した安田氏に対し、ネット上でバッシングが巻き起こっている。日本政府の制止を振り切りシリア入りした揚げ句、武装勢力に拘束され、多額の身代金を要求された。日本政府は支払いを拒否したものの、カタールが“肩代わり”したとみられる。日本政府にしてみれば、大きな借りを作ったことになる。

 各界著名人もこの問題に“参戦”。ダウンタウンの松本は28日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で「『お帰りなさい、良かった』ってするのは当たり前」と前置きしつつ「個人的にたまたま道で会ったらちょっと文句は言いたいと思いますね」とチクリ。

 たけしも27日放送のTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」で、登山家が山で遭難したケースを引き合いに出し「成功すればいい写真や名誉を得られるけど、失敗した場合は救助隊にお金を払うでしょ? この人は失敗したんじゃないの?」と指摘した。

 厳しい言葉を投げかけたのは、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」の安藤優子キャスター(59)。安田氏が「日本政府が動いて解放されたかのように思う人がおそらくいるんじゃないかと。望まない解放のされ方だった」と語ったことについて「これは今、安田さんの言葉で仰るべきことなのかな」と苦言を呈した。

「高須クリニック」の高須克弥氏(73)に至っては、ツイッターで「英雄なんかではないと思います」「出てくるときは定番の作法を守ってほしい。まず『恥ずかしながら』と謝りなさい」と斬り捨てた。

 一方の“擁護派”も多士済々。テレビ朝日解説委員の玉川徹氏は24日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、紛争地帯に行く戦場ジャーナリストの役割の大きさを力説し、安田氏を「英雄として迎えないでどうするんですか」と主張した。

 剛力との交際で話題のZOZO・前沢氏もこの件に言及。ツイッターで「日本が国際社会を代表して、そうしたテーブルを用意し、そこへテロリストと呼ばれる人たちに丸腰で来てもらい、さあ冷静に話しませんかと、あなたたちの本当の目的は何ですか?と議論の場を設けることはできないだろうか」と、“財界のガンジー”らしい考えを示した。

 これについては日本維新の会の衆議院議員・丸山穂高氏(34)が「この社長さんの人類史や中東の地政学すらぶっ飛ばした発想が過ぎて、驚きを隠せない。あまりにも無邪気な」とツイートし、前沢氏が応戦する新たな場外戦も発生した。

 スポーツ界からは大リーグ・カブスのダルビッシュとサッカー元日本代表の本田がツイッターで“参戦”。ダルビッシュは「ジャーナリストが現地にいるだけで、非人道的な殺戮はだいぶ抑制できている」とした上で「危険な地域に行って拘束されたのなら自業自得だ!と言っている人たちにはルワンダで起きたことをよく勉強してみてください。誰も来ないとどうなるかということがよくわかります」と94年のルワンダ大虐殺を例に挙げて呼びかけた。

 本田は「僕も色んな国に好きでいくので、しかも政治やビジネスに関して好きな事言うので、このまま拘束されたりしたら、ホンマにヤバイかもっていつも思ってます。ダルビッシュさん夫妻がいればもっとガツガツいけそうです」と述べた。

 ネット上の意見の特徴としては“右寄り”の方々からは批判が、“左寄り”の方々からは擁護の声が多い印象を受ける。

「野党系のある人物から『安田純平さんとつないでくれないか?』と問い合わせがあった。来夏の参院選の目玉候補としてオファーをかけるつもりなのかもしれない」とは政界関係者。自己責任論を超えて話がそこまで及ぶと、安田氏本人も当惑しているに違いない。