司会者としてブレーク中の坂上忍(51)が“大物俳優”を怒らせ、共演NGとなったとテレビ界がざわついている。発端は1日に放送された特別番組「FNS番組対抗 オールスター秋の祭典 目利き王決定戦」(フジテレビ系)。司会を務めた坂上に呼び捨てにされるなどして激怒したのは織田裕二(50)だった。同世代の2人に何があったのか。

 フジテレビの秋祭りとも言うべき「FNS番組対抗――」は、新ドラマや看板番組の出演者が揃ってクイズなどに挑戦。同局「バイキング」の司会を務め“昼の顔”でもある坂上が、総合司会として起用された。

 一方、織田は放送中の月9主演ドラマ「SUITS/スーツ」の番宣のために、共演の中島裕翔、鈴木保奈美を伴い出演した。

「基本、織田はこの種の番宣番組には出演しないが、さすがにドラマが視聴率を取れるかどうか不安になったようで…。局に『なんとかお願いします』と言われ、ある条件付きで渋々出演したのです」(芸能プロ関係者)

 フジ側は「SUITS――」放送開始に先立ち、織田と鈴木が共演し、社会現象となった「東京ラブストーリー」(1991年)を再放送。2人が27年ぶりに共演する新ドラマを盛り上げようと躍起だった。それだけに宣伝にもなる「FNS番組対抗――」に織田を出演させたかったのも自然な流れだろう。

「織田側が出した条件は『東京ラブストーリー』に関することでは自分に話を振らないでということだった。それも破られたどころか、さらに大変なことになったのです」(同)

 司会の坂上が、織田をさかなにとことんいじり倒したのだ。

「織田に対し、積極的に話題を振ったんです。坂上は『みなさん! フジテレビに織田裕二が帰ってきましたよ~』と出だしからはやし立てた。そればかりか『実はこの番組、織田が出てくれるとなって、スタッフ全員がビビってんだよね』とさらに畳みかけたんです」(制作関係者)

 坂上の挑発的な番組回しに顔面蒼白になったのがドラマスタッフだ。

「実は織田に対する絡みは『SUITS――』に関することだけの最小限にする約束だった。『ドラマの番宣以外ではいじらない』と打ち合わせでフジ側と織田側で合意していたんです。坂上はそれを分かった上での確信犯ですね」(同)

 織田をちゃかしたのには坂上なりの理由があった。坂上と織田は、91年公開の映画「就職戦線異状なし」で共演していた旧知の仲だったからだ。

「坂上の方が子役時代からの芸歴があるため、年は同学年だが、自分は先輩だという思いがある。少なくとも呼び捨てくらいは許される友達だと思い込んでいたんです。だが、織田にしてみれば、その映画以来、共演などしていないのに、呼び捨てにされるなど全く想定していなかった。それで激怒したのも当然でしょう」(ドラマ関係者)

 この一件は16日発売の「女性自身」も「織田裕二激怒! 坂上忍『非礼の共演』で絶縁通告」と報じる騒動に発展している。

 かくして、50歳を過ぎた同じ年生まれの2人は「共演NGリストに記されることになった」(前出制作関係者)という。

 毒舌家としても知られる坂上がこの騒動について、司会を務める「バイキング」などで触れることがあるのかも見ものだ。