ゲーム「サクラ大戦」などを手掛けたマルチクリエーターの広井王子氏(64)、元NMB48メンバーの三秋里歩(24)、門脇佳奈子(21)らが14日、京都市内のホテルで行われた「少女歌劇団プロジェクト」概要発表に登場した。

 少女歌劇は戦前の日本で盛んに行われていたが、宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団の発展を除いて戦後、そのほとんどが活動困難となった。

 そんな少女歌劇を吉本の大崎洋社長が復活させようと計画。広井氏に総合演出を依頼した。

 広井氏は「大崎社長にタクシーの中で手を握られ『大阪で仕事しよ!』と持ちかけられた」と苦笑いしてみせたが、成長型ライブ・コンテンツ事業とうたう同プロジェクトについては「少女歌劇団を単なる商品として出すのではなく、僕らも少女と一緒に勉強しながら、日本文化を少女を通して発信していきたい」と意気込んだ。

 11月から年末まで第1期メンバーの募集を行い、来年4月にメンバーが決定。夏のデビューを目指す。また、同時に専用劇場を開設予定で200~500人規模を予定しているという。

 正式名称については「まだ決まってませんが『吉本少女歌劇団』にはならない」ときっぱり。雪・月・花の3組でそれぞれ30人ずつの構成となるが「爆弾発言を一つ。1チームはCGになります。僕がいる以上、それは必須かなと。生の女の子とCGの女の子が一緒にショーをやる。それだけはやろうと思ってます」。

 少女歌劇団とあって、メンバーは20歳の誕生日を迎えた時点で退団となる。メンバーに求めるものについては「舞台に立ちたい。その気持ちだけでいいと思います。20歳になった後に、ビジネスの世界に行っても通用するような女性になってくれれば」と語った。

 そんな広井氏に門脇は「元アイドルからの質問ですが、衣装のクリーニングはどれくらいの頻度ですか? NMBは半年に1回あるかないかくらいなので」と質問。三秋も「手袋とか本当に臭かった」と打ち明けると、広井氏は「『サクラ大戦』で舞台もやりましたが、衣装部を入れて毎日洗濯してもらった。そういう部分はスタッフを入れてケアするようにします」と配慮を約束した。