自殺ご当地アイドル遺族が提訴の事務所社長「東京の芸能界は…」を脅し文句に?

2018年10月13日 16時30分

自殺した大本萌景さん(遺族提供)

 愛媛県のご当地アイドル「愛の葉(えのは)Girls」メンバーで3月に自殺した大本萌景(ほのか)さん(16=当時)の遺族が12日、所属会社「Hプロジェクト」のパワハラが原因として、同社の代表取締役佐々木貴浩氏ら4人に総額約9200万円の損害賠償を求め、松山地裁に提訴した。

 2015年からグループに所属した萌景さんは、物販やイベントで早朝から深夜まで13時間にも及ぶ過重労働を強いられていた。希望した休みも取れず、研修時代は無給で、正規メンバー昇格後も月平均3万5000円の低賃金だった。

 パワハラの事実として、スタッフから「次また寝ぼけた事言い出したらマジでブン殴る」などLINEで暴言を吐かれていた。精神的に追い詰められていた萌景さんだが、学業との両立のため全日制高校への進学を決意。しかし、同社は進学費用の貸し付けを撤回。遺族によると、佐々木氏から「事務所を辞めるなら1億円払え」と言われたという。この発言の翌日に自殺した。

 萌景さんは事あるごとに恫喝まがいの言葉を投げかけられていた。母親の陳述書によると、昨年9月、萌景さんと母親とメンバーは佐々木氏らHプロ側と面談をした。萌景さんらが自分のイメージカラーの変更を申し出たところ、佐々木氏から「(愛の葉は)CMに出ているからそんな簡単ではないし、下手したら契約違反になる可能性もある」と言われて、女優武井咲の結婚・妊娠による一連の違約金報道を引き合いに「賠償金を払わないかんなったら(中略)武井咲のように萌景が払うことになる」と警告されたという。

 東京の芸能界の話を持ち込めば、メンバーがビビるとでも思ったのだろうか…。提訴後、母親は「会社は(事実を)曲げずに、そのままのことを話してほしい」と語った。佐々木氏は「遺族の主張は一部事実と異なる点がある」とした。