愛媛を拠点に活動する農業アイドル「愛の葉Girls」の元メンバーで3月、16歳の若さで自ら命を断った大本萌景(おおもと・ほのか)さんの姉・可穂さん(19)が12日、日本テレビ系「スッキリ」に生出演し、胸中を明かした。

 遺族は萌景さんが長時間労働とパワハラが原因で自殺に追い込まれたとして、元所属事務所社長らに対し、約9200万円の損害賠償を求めて松山地裁に提訴する意向を示している。一方、社長は11日に会見し、長時間労働を認めながらも、自殺との因果関係を否定した。
 
 双方の意見が食い違いを見せる中、可穂さんは社長について「初めは怖い印象だったんですけど、実際会ってしゃべってみると、すごい話しやすい方だったので、そこまで全然悪い印象はなかったです」と、当初は違和感を抱いていなかったことを明かした。

 社長は「辞めるなら1億払え!」などと暴言を吐き、萌景さんを精神的に追い詰めたとされる。また、スタッフもLINEで高圧的な言葉を繰り返していたが、可穂さんは後から知ったという。

「その方もすごく話しやすい方で、印象は良かった。逆に尊敬していた。亡くなってこういうの見ると、驚きが大きい」

 可穂さんはLINEの文面に対し「方言でも何でもなくて、ただの暴言」と怒りをにじませた。

 社長の会見にも「『守ってあげられなかった』みたいな発言があって、あれもすごく納得いっていない。逆に追い込んだのに守るって何を守るつもりだったんだって。『前と言ってたことが違うじゃない』っていうこともいっぱい出てきて、いつになったら本音で話してくれるのかなという気持ちはあります」と不満をのぞかせ、真実を語るよう求めた。