今年8月に山口・周防大島で行方不明になった2歳児を発見し、一躍“時の人”となったスーパーボランティアの尾畠春夫さん(78)が「牡蠣ング オブ・ザ・イヤー2018」に選ばれ、10日に都内で行われた発表会に中継で出演した。

 このイベントは、カキ生産量全国1位を誇る“牡蠣ングダム”広島県が、県の発展に貢献した人を表彰するもの。スケジュールの都合で表彰式に来ることができなかった尾畠さんは、中継で元気な姿を見せた

 西日本豪雨の被災地である呉市で、9月末までボランティアを続けていた尾畠さんは「大変なものを頂き、ありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。(元鮮魚店主で)商売をしていた時に、広島のカキをずっと店に並べていました。厚みがあり、甘みがあって、何をして食べてもおいしい。自分も大好きです」とコメント。

 続けて「以前、日本一周をした時に、廿日市で漁師の親父さんとお姉さんに会ってお世話になりました。そのお礼と思って、いま呉の天応地区で泥かきのボランティアをさせてもらっています」と語り、広島への恩返しの思いがボランティア活動の原動力になっていることを明かした。

 尾畠さんを巡っては、初著書をうたった「一歩前へ」(アチーブメント出版)が“発売延期トラブル”になっていることを文春オンラインが伝えている。