お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(53)が「大学に裏口入学したと虚偽の記事を週刊新潮に掲載され名誉を傷つけられた」などとして、発行元の新潮社に約3300万円の損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の第1回口頭弁論(沖中康人裁判長)が9日、東京地裁で行われた。

「週刊新潮」は8月16・23日夏季特大号で「爆笑問題『太田光』を日大に裏口入学させた父の溺愛」と題した記事を掲載。太田側は「記事の内容は事実無根で、社会的評価を低下させた」と主張し、中づり広告に爆笑問題の写真を掲載したことは名前や写真から生じた利益を独占できる「パブリシティー権」の侵害であるとも訴えている。

 第1回の口頭弁論は太田側の代理人弁護士のみが出席し、新潮社側は欠席。次回の日程調整などで、わずか3分ほどで終了した。新潮社側は争う姿勢を示している。

 終了後、太田側の代理人弁護士が報道陣に取材対応。今回笑いにせず提訴に至った理由について「事実とまったく違う。太田光代社長、太田光さんも非常に怒っている。また、故人(太田の父・三郎さん)の名誉にかかわることなので」と話した。太田の出廷に関しては「可能性は非常に低いです」とのことだった。

 テレビ局関係者は「損害賠償の金額より、太田光代社長は中づり広告に謝罪文が入ることを重要視しているようですよ」と明かす。

「今回の報道は記事をよく読めば、新潮側が分が悪そうですが、中づりだけ見て、記事を読んでない人も世間には多い。そういう人たちの誤った認識を正したいという思いがあるそうです」(前出関係者)

 次回の口頭弁論は11月中に行われる予定だ。