タレントのマツコ・デラックス(45)が6日、都内のセンタープロムナードで開催中の「東京モーターフェス2018」スペシャルトークショーに登場。マツコが「日本経済界の主要人物」と友人関係であることが明らかになった。いまや性別の枠を飛び越え、屈指の人気者になっているマツコには、政界からも熱視線が送られているという――。

 同フェスは一般社団法人日本自動車工業会(自工会)の主催。トークショーは、日本を代表する自動車メーカー・トヨタ自動車の代表取締役社長で、自工会の会長を務めている豊田章男氏(62)も出席。意外にもマツコとは、友人関係だという。

 友人になったきっかけについて、マツコは次のように明かした。

「トヨタのCMに出演させていただくということで、レクサスを買ったんです。その商談時にたまたま、豊田さんがいらっしゃって。スーツ姿のトヨタ社員さんが多い中、豊田さんのスタイリストさんが100メートル先からでも分かるバリバリのオネエで、その隣には胸の大きい方とかもいらっしゃって、その時私は『何この人、頭おかしい!』と思って、友達になれると思いました」。妙なところで波長が合ったという。

 その言葉を聞いた豊田氏は「(マツコが)この格好じゃなかったので、最初はどなたか分からなかった」。マツコは「世を忍ぶ仮の姿だったのよ」と、その時はスッピンだったことを苦笑い交じりに明かした。

 車好きでもあるマツコは、車にまつわる悲しいエピソードを披露。

「オヤジが買って3か月ぐらいの車ですかね。乗ってるときにハイドロプレーニング現象(道路とタイヤの間に水が入り込み、ハンドルやブレーキが利かなくなる現象)が起きて、中央分離帯に激突したのよ。『あ~、死ぬぅ!』と思ったわ。奇跡的に助かったんだけど、廃車に。心が痛んだね」

 印象に残る車は数多くあるそうだが、昔はトヨタ・ソアラに憧れていたという。豊田氏の「愛車という言葉がありますが、私たちも『愛』のある車を造っていきたいですね」という言葉に、マツコは「うんうん」とうなずいていた。

 経済界の大物とも友人関係にあるマツコに熱い視線を送っているのは、実は政界だという。政界関係者は「本人がその気なら、すぐにでも各党が出馬をオファーする存在。最近は、元貴乃花親方の政界進出が取りざたされていますが、実際に出馬したらマツコさんの方が票を集めますよ」と真顔で語る。

 何よりも経済界に顔が利くことが強みだ。

「トヨタを始めとしたナショナルクライアントが支持している。もし出馬となれば、強力なバックアップ態勢が整うのは間違いありません」

 さらにこんな見方もある。「マツコさんはLGBTの社会進出に大きく貢献した人物。すでに存在自体が社会貢献の一つになっている。新時代の日本を切り開く、貴重な人材ではないでしょうか」(永田町関係者)

 LGBTに関しては、自民党の杉田水脈衆院議員(51)が月刊誌「新潮45」8月号への寄稿で「生産性がない」という言葉を使用したことが、大きな問題となり、批判が殺到した。

「国会で議論を進めるためにもマツコさんのようなLGBTの代表的存在がいたほうが、健全に議論が進む。国民的理解も深まります」(同)

 マツコ本人はいまのところ、政界進出には興味はないようだが、もし本気になれば、既存の政治家など一気に吹き飛んでしまいかねない存在となりそうだ。