2020年東京五輪・パラリンピックに関連する経費が昨年度までにすでに8000億円を支出し、今後総額3兆円規模に膨らむ恐れがあることが分かった。5日放送のTBS系「ひるおび!」では新たに浮上したこの問題を取り上げた。
「世界一コンパクトな五輪に」の理念を掲げ、招致時には総額7340億円と見積もられた東京五輪の経費は実際には4倍を超える試算となった。
番組に生出演した柔道バルセロナ五輪銀メダルの溝口紀子氏(47)は「これじゃ、搾取というか詐欺というか、聞いてたのと違う」と怒りをにじませ、五輪を危惧。
「お金を使われてそれが私たちの税金で、しかも特別会計か何かでチェックがあいまいな中で借金になっていく。東京五輪の後、これ、返していかないといけない。五輪に水は差したくないんですけど、回収できるのかなって不安に思っちゃう」と語った。
一方、八代英輝弁護士(53)は「招致の時、小さめに国民に言っておいて『最終的に膨らんでしまいました』ってなるのは多少はやむを得ないところありますけど、兆の単位でそれが増えるっていうのは国民の理解が得られない。削る努力を不断にやっていただきたい」と主張した。
落語家の立川志らく(55)も「最初から多めに言っておけばよかった。減った感じがして『あぁ、本当にコスト下げて一生懸命やっている』って思えるけど、これは結局、悪印象になる。やり方がまずい」と辛らつだった。