米俳優ウィル・スミスが今週、50歳の誕生日を記念してアリゾナ州の世界遺産、グランドキャニオンの上空をホバリングするヘリコプターからバンジージャンプするというド派手なパフォーマンスに挑戦した。

 妻で女優のジェイダ・コレン・ピンケット=スミス(47)ら家族や俳優仲間のアルフォンソ・リベイロ(47)らが地上で見守るなか「スリー、トゥー、ワン」のカウントダウンでヘリから飛び降りたウィルは、体を大の字に広げたまま約300メートル急降下。数秒後にバンジーの反動で空高く跳ね上がり、地上の観衆からは感嘆の声や大きな拍手が起こった。この模様は現地時間25日、ウィルのユーチューブチャンネルでライブ配信され、米紙USAトゥデーによると、世界中で約2500万人が視聴した。

 実はこの挑戦、弱点克服にチャレンジする米人気ユーチューブチャンネル「イエス・セオリー」が今年春、高所恐怖症を自認するウィルに挑戦状を叩きつけたことに応えたものだった。同チャンネルに対しウィルは、人生の大きな通過点となる50歳の誕生日にグランドキャニオンでバンジージャンプをすることを約束していたのだ。

 また、貧困や飢餓など世界的規模の問題解決を目指して、ツイッターなどで問題を喚起する団体「グローバル・シチズン」に賛同するウィルは、今回のバンジージャンプを通じて、同団体が推進する教育を受けられない子供たちのための教育プログラムへの募金を呼びかけた。

 一方、ウィルは今年7月、元サッカー日本代表で現在はオーストラリアのメルボルン・ビクトリーFCの本田圭佑(32)らと共同で米国の新興企業に投資する「ドリーマーズ・ファンド」をつくったことでも大きな話題になった。

 日本の投資家から総額約1億ドル(約113億円)を集める計画で、米国を中心とする将来有力なベンチャー立ち上げに投資をすることで日米の関係強化を目指す。すでに資生堂や野村ホールディングスが同ファンドへの出資を表明している。