22日に決勝戦が行われたコント日本一決定戦「キングオブコント2018」でお笑いトリオ「ハナコ」が優勝したが、これは“ロッチの呪縛”を払拭する優勝になったという。
秋山寛貴、岡部大、菊田竜大の3人で結成されるハナコは、ワタナベエンターテインメント所属。お笑い関係者は「今回の優勝は、所属事務所にとっても悲願だった」と明かす。
若手芸人が優勝を目指す“3大賞レース”は「M-1グランプリ」「キングオブコント」「R-1ぐらんぷり」を指すのが一般的。だが、意外にもワタナベエンターテインメントは、所属芸人が3大賞レースを制したことがこれまで一度もなかった。
「お笑い界では最大手の吉本興業を別にすると、ワタナベは早くからお笑いの養成所を立ち上げ、育成に力を入れてきた事務所。それなのに、賞レースではなかなか優勝できなかった。『早く優勝者を出したい』という思いは他の事務所以上に強かったから、ハナコの優勝に担当者らは本当に喜んでいた」(同)
これまでの賞レースで、ワタナベ所属の芸人が優勝に最も近づいたのは、2015年の「キングオブコント」でのロッチだ。1回目のネタで最高点を叩き出したが、2本目が大スベリして3位に転落。結局、コロコロチキチキペッパーズに優勝をさらわれてしまった。
ところが今年は3年前と真逆の展開となった。1本目でダントツの点数を出したチョコレートプラネットが2本目で大スベリ。逆にハナコは1本目では3位だったが、2本目に大爆笑を取った。結局、1本目で2位だった「わらふぢなるお」も抜き去り、見事に優勝をさらった。
「コロコロチキチキペッパーズもチョコレートプラネットも吉本の所属。ワタナベにとっては、3年前の悪夢を払拭した格好ですね」(同)
完全に無名だったハナコだが、このまま一気に人気芸人となれるか?