俳優・駿河太郎(40)が22日、大阪・四條畷市で行われた関西テレビ開局60周年記念ドラマ「なめとんか やしきたかじん誕生物語」(関西ローカル=11月放送予定)の制作発表会見に登場した。

 2014年に死去したたかじんさん(享年64)。関西の視聴率王の名をほしいままにしたが、そこに至る下積み時代については意外と知られていない。

 そんなたかじんさんを演じることになった駿河は「関西でたかじんさんをやるのは、かなりのプレッシャーだと思いました。実在する人ですし、関西でかなり愛された方ですので。自分が演じるとなると、楽しみな反面、賛否両論あるから不安な面もありますが、19歳から63歳まで幅広く一つの役を演じることもなかなかないので、挑戦してみたいなと思いました」と素直な気持ちを吐露した。

 実際にたかじんさんと会ったことはないそうだが、その印象について「僕のたかじんさんのイメージって、MCをやってバッサバッサ斬っていく辛口なおっさんで…でも、こんなに売れない時期があったんだというのは僕は初めて知った」。

 その上で、自身もミュージシャンから役者に転向した経歴を持つだけに「僕も20代はバンドマンで、本当に売れなくて。30歳直前で役者に転向したんですけれど、20代でいろんな経験をさせてもらったからこそできることだし、その経験がなければ、この役は受けられないだろうなとも思う。たかじんさんの人生なんですけど、半分自分のことのように感じるというか(売れない時代の)悔しい気持ちが元ミュージシャンとしてすごくよく分かる」と重ね合わせた。