“渋谷系の女王”こと元「ピチカート・ファイヴ」のボーカリスト・野宮真貴(58)が21日、東京・新宿のアンスティチュ・フランセ東京で行われた日仏交流160周年記念イベント「FESTIVAL TANDEM―MUSIC&FOOD」(23、24日、代官山UNIT&UNICE=在日フランス大使館後援)記者会見に出席した。

 会見には18年ぶりの来日となるアンナ・カリーナ(77)、さらには日本でも大人気の“フレンチポップの女王”クレモンティーヌ(54)も出席した。

 アンナは鬼才ジャン=リュック・ゴダール監督の元妻で、ヌーヴェルバーグを彩った“伝説の女優”だ。「日本は3、4回目。最後の来日は、ゆうばりの映画祭で審査委員長を務めた。あれからもう18年か。日本は私にとって特別な国。また来日できて、人間生きているとこんなにいいことがあるんだなと思う。久々に新しくCDをリリースするので、私の新しい面も見ていただきたくて来日した」と笑みを浮かべた。

 野宮はアンナに花束を手渡し「クレモンティーヌとはもう何回も共演しているが、あこがれのアンナさんと共演できるのが夢のよう。1990年代に流行した渋谷系は、フランスのアーティストから大きな影響を受けている。私は特にアンナさんの映画『気狂いピエロ』『女と男のいる舗道』が好きで、音楽や映像、ファッションとも影響を受けた」と感激しきりだった。