歌手の美川憲一(74)が18日、東京・千代田区のよみうり大手町ホールで、恒例のコンサート「ドラマチック・シャンソン2018」の公開リハーサルを行った。

 美川は尊敬する“シャンソンの女王”こと故越路吹雪さんとの思い出について「お宅におじゃまして宝石を見せていただいたり、芸能人としてではなく、人間としてこうでなければいけないと教えていただいた。先生に少しでも近づけるよう努力を続けている」と語った。

 このところ、安室奈美恵(40)が芸能界を去り、「タッキー&翼」の滝沢秀明(36)も年内で芸能活動から退くことを表明している。

 美川は「安室ちゃんは大好き。苦労して一線であそこまでやって、華のあるうちに引退した。時代を背負ってきた人なので、ファンのことを考えると迷ったと思うわよ。でも、ダンスしながら歌うのを2時間近くやるのは大変。人間も限界ってものがあるわよ」と安室についてコメント。

 滝沢に関しても「追っかけのファンはつらいだろうけど、ジャニー(喜多川)さんの背中を見てプロデューサーになろうと決心したんだから。引退って勇気がいることよ。ジャニーさんだって、もう86歳。今なら教えてもらえることもたくさんあるかもしれない。私はタッキーとあまり面識はないけど、会った人に聞いたらとてもいい性格をしているって。だから、ジャニーズの若い子たちの教育をするには最高の器じゃないの」と言及した。

 一方、自身はこれまで薬物で2回逮捕され、どん底を味わいながらも這い上がった。今年2月に左足を骨折して車いす生活を送ったが、海外に出向くなど精力的に活動を続け、すでに走れるまでに回復。来年の6月にボルトを抜くという。

「皆、終活って言っているけど、私はしぶといわよ。引退しようと思ったことがない。へばりついてでもやっていく。いつまでやれるんだろうね。声が衰えて限界だと思うと諦めるんだろうけど、この調子だとまだまだよ」と生涯現役を誓った。

 さらには「若いころは低音でごまかしていたけど、今は高い声が出る。日々努力はしているから。カンペもね、記憶力が衰えるから使わない。それが自慢なのよ」と第一線で生き残るため、陰で努力を続けていることを明かした。