4年半消息不明の「マレーシア機発見」の怪

2018年09月06日 11時00分

マレーシア航空のボーイング777-200型(ロイター)

 2014年3月にレーダーからこつぜんと消え、消息を絶ったマレーシア航空MH370便。インド洋に墜落したとされる同機だが機体は回収されておらず、4年半たった今でも謎のベールに包まれたまま。それがここにきて、グーグルマップを使い、全く別の場所で墜落した機体を発見したというメディア専門家が現れた。

 英紙「デーリー・スター」(4日付)が電子版で速報したもので、発見場所はカンボジアのジャングルの奥深く。グーグルの衛星写真(2018年撮影)には、機体と折れた尾翼部分がはっきり写っているというのだ。

 スター紙によると、発見したのは映像プロデューサーのイアン・ウィルソン氏。衛星写真から推測して、機体とされる物体の長さは約69メートル。MH370便はボーイング777―200型で、全長は約64メートル。実際より5メートルほど長いが、尾翼の部分がクラッシュランディングした際に切断され、少し離れた場所にあるためだという。

 同紙は「グーグルが保有する解像度の高い衛星画像の提供を受ければ、問題の物体がMH370便であるかどうかがはっきりする」とし、同社の協力を呼びかけている。

 ウィルソン氏はこれまで同機の消息を追い、グーグルマップで墜落した可能性のある場所を探し続けてきたという。その結果、「たどり着いたのがカンボジアの奥深いジャングルだった」とし、近く現地を訪れると語った。

 これまで報道されたMH370便の事故とはこうだ。同機は同年3月8日、乗員乗客239人を乗せ、マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かったが、離陸から約50分後、レーダーから消えた。救難信号などは出されておらず、なぜか目的地の北京とは逆方向の南へ向かったとみられる。

 事故から1年以上たった15年7月、マダガスカル島沖にあるレユニオン島に航空機の破片とみられる残骸が漂着し、MH370便の一部であることが判明した。また、タンザニア、マダガスカルやモーリシャスなどでも機体の破片やスーツケースなどが流れ着き、これらも同機のものであるとされている。

 マレーシアの航空当局は1500ページにもわたる事故調査報告書をまとめたが、墜落原因などについては一切不明だ。今回のウィルソン氏の発見についても当局は「可能性を除外することはできない」としている。