“世界的俳優”舘ひろし ラグビーW杯「2か国同時」応援団長に?

2018年09月06日 11時00分

世界的受賞に笑顔を見せた舘ひろし

 ベテラン俳優・舘ひろし(68)が、6月に公開された主演映画「終わった人」で「第42回モントリオール世界映画祭」の最優秀男優賞を受賞する快挙を成し遂げた。舘といえば、2015年に英国で開催されたラグビーW杯で、日本代表応援団長を務めたほどのラグビー好きで知られる。今回、カナダの映画祭で賞を受賞したことで、来年、日本で開催されるW杯では、日本代表だけでなく「カナダ代表応援団長」を務める可能性も出てきた。

 舘は4日、同作品を配給した東映の本社(東京・銀座)で記者会見を行い「デビューがこの東映だったんですけど、また東映の作品で賞をいただけて、意味があるのかな、という気がします」と喜びを語った。

 だが、自身の演技力については「私が一番信じていないのが、自分の芝居。最優秀男優賞なんてものをいただけるなんて、思ってもいなかった」と殊勝なコメント。日本人が同賞を受賞するのは1999年「鉄道員」での故高倉健さん以来だが「高倉さんはずっと大スターでいらっしゃるんで、私なんかと一緒にされては…。でも同じ賞をいただけて光栄です」。

 受賞は4日午前に聞いたが「まだ誰にも伝えていない」という。ただ、普段から舘が慕っている石原プロの先輩・渡哲也からは祝福された。渡の方から連絡があったそうで「渡にはいつも『それ以上、芝居がうまくなるな』って言われていたものですから、最優秀男優賞をもらって怒られるのかな、と思った(笑い)。でも『おめでとう』と言われて、うれしかったです」。

 ちなみに「芝居がうまくなるな」という意味は「いつも渡には『小芝居をするな』と言われる。言い換えれば『人生丸ごと演じてしまえ』ということ。うまい芝居をする人はいっぱいいるんで、そういう人たちにはかなわない。自分の存在で芝居をしていけ、ということ」と説明した。

 今回の受賞について舘は、故石原裕次郎さんに報告に行くことも考えている。

「成城の自宅か、お墓のある総持寺(横浜)か分からないけど、トロフィーを持って見せにいきます」

「終わった人」の公開はすでに終了しているが、舘の受賞を受けて東映は、今月8日から14日まで東京・丸の内TOEIで凱旋上映を行うことを決定。15日以降の上映も検討しているという。

 舘といえば“ラグビー愛”が有名だ。愛知県の千種高校時代はラグビー部に所属し、自身もプレー。3年時は主将も務めた。15年のW杯では日本代表応援団長に就任。来年には日本でW杯が開催されるとあって、常々「盛り上げたい」と公言している。まだ正式に発表はされていないが、何らかの形でW杯に関わることは確実とみられている。

 会見終了後、本紙が舘に「これで来年は“世界的俳優”としてW杯を盛り上げることになりますね?」と水を向けると「ラグビー協会が喜んでるんじゃないの?」と笑顔で話した。さらに「行ったことはないけど、カナダを応援しようかな」と明言した。

 実は来年のW杯にカナダが出場できるかはまだ決まっていないが、出場の可能性は残っている。カナダは11月開催の「敗者復活最終予選」で、最後の1枠を香港、ドイツ、ケニアと争うことが決まっているが「実力的にカナダが頭一つ抜けている。勝ち抜いてW杯に出場する可能性が高い」とみられている。

 もし出場したら、モントリオール世界映画祭で最優秀男優賞を受賞し、“世界的俳優”となった舘が、カナダ代表を応援するというワケ。来年のW杯では、日本代表応援団長のみならず、カナダ代表応援団長も務めているかも?