バルセロナ五輪体操銀メダリストの池谷幸雄氏(47)が5日、TBS系「ビビット」に出演し、体操のパワハラ問題に言及。改めて、渦中の塚原光男日本協会副会長(70)と塚原千恵子強化本部長(71)の追放を要求した。

 日本体操協会は第三者委員会の調査結果を待って、夫妻の処分を決めるとしているが、池谷氏は「辞任とかではなく永久追放」を主張してきた。

 水曜コメンテーターの青学大・陸上部監督の原晋氏(51)から「最近、よくコメントされるようになられましたけど」と聞かれると「現場の声が届いていない」と答えた。ジュニアの育成にあたる池谷氏は「(塚原夫妻へ厳しい処分を求める体操関係者は)僕の周りにたくさんいます。タレントになったのは体操を盛り上げようと考えたからなので、代表者としてテレビで発言している」と“代弁者”として体操界の改革を訴えていると説明した。

 追放を口にするのは「今のゴタゴタしている状態は危ない。選手の精神状態が大事。(2人の処遇が)懸念されるので、まともに練習できない状態」と、選手のためにも早期決着を求めた。

 番組にはパワハラ問題で会見したリオ五輪体操女子代表の宮川紗江(18)の代理人を務める山口政貴弁護士が出演。塚原夫妻から直接謝罪の申し入れを断った理由について「頭だけ下げてもらっても意味がない。(宮川が)勇気を振り絞って会見を開いたのは、協会の内部を正したい、選手ファーストでやってもらいたいから」と話した。両親を交え満場一致で決定したと打ち明けけた。現在の宮川は「すごく元気です。精神的に普通に戻ってきている」という。