松原智恵子 芸歴50年で朗読劇初挑戦「心配だった」

2018年09月03日 16時45分

阿部祐二(左)と松原智恵子

 女優の松原智恵子(73)、俳優でテレビリポーターの阿部祐二(60)が3日、大阪市のグランフロント大阪・ナレッジシアターで行われた朗読劇「遠き夏の日」(石田信之原作、新藤栄作演出)に登場した。

 芸能活動歴50年を超える松原だが、意外にも朗読劇は初めて。「どういうふうにできるか心配だったんですが、みんなに向かって発することができるってのは、また良いものですね。声だけでもこんなに伝えられるんだ」とテレビとは違う表現方法に驚きを見せた。

 そんな松原に対し、何度も朗読劇を行っている阿部は「一流の演者は声だけで十分。一行語りを入れただけで全ての情景が浮かんで、グッと琴線をそそる。涙が出てくる。朗読劇を知ってほしくて毎年やってますが、松原さんの劇場になってます。我々は枝葉です」と太鼓判を押した。

 全国7か所をめぐるツアーに「体力だけが心配です」と体調面を気遣ってみせると、松原は「見た目が細いんで心配されますが、よくいただきますので大丈夫です」と笑った。

「遠き——」の舞台は終戦間際の鹿児島。特攻隊の出撃基地があった知覧を舞台に、食堂で働く女性と特攻に行く若い男性のプラトニックな恋物語を描く。

 終戦直前に生まれた松原は「重い話で、自分で話してても胸が詰まった。これからも戦争はあってはいけないし、そういう国になってはいけない。戦争の中で生まれた者として伝えていきたい」と語った。

 心不全のため、8月4日に死去した俳優・津川雅彦さん(享年78)は、同じ事務所だった。「亡くなったと聞いて信じられなかった。10月から『大岡越前』をご一緒させてもらう予定だったのに…今までは津川さんに何でも聞けばいいと思ってましたけど、だんだん一番上の年齢になってきて、私がみんなに伝えていかないといけないですね」と決意を新たにした。