俳優・堺雅人(44)が27日、都内で行われたディズニーの実写映画「プーと大人になった僕」(9月14日公開)の吹き替え版完成披露試写会で、舞台あいさつに立った。

 堺は主人公である人気ハリウッド俳優ユアン・マグレガー(47)の声を担当。堺にとって初の実写吹き替えとなる。

 作品にちなみ、英国製スーツでビシッと決めて登場すると「台本を読んで大人のロビンの悩みを丁寧に描いた作品だと感じた。ただのかわいい熊ちゃんではなくて、面白くて深くて、いろんなことを考えさせられた。子供だけでなく大人にも見てほしい。絶妙のぬいぐるみ感、アナログ感を残しているのが素晴らしい」と話した。

 続けて「プーの世界を壊さないように演じた。僕の存在を考えないように作品の中に入り込んでほしい。それにしても声優って難しい。普通は口に合わない。声優さんは映像と台本を一緒に見ながらこなしていらっしゃる。本当にすごいんだなと感じた」と語った。

 妻の女優・菅野美穂(41)は現在、第2子を妊娠中。「作品を見ながら子供のころを思い出すと、僕はインドア派でよく粘土遊びをしていた。実は今3歳の子供が粘土遊びを始めて、油粘土があんなに臭いとは思わなかった。僕は粘土遊びをして、そのままご飯を食べていた。あんなに臭いのに」と笑わせると「ぜひ家族で見ようと思っている」と笑みを浮かべた。

 作品が問いかける「大切なもの」については「他人の言うことをよく聞くこと。作品では監督さんの言うことを聞く。自分の考えはない、ない。細かい要求に応えるだけで精一杯。良く言えば謙虚に、悪く言えば言いなりに。自分の都合だけでやっているわけではないので」とコメント。最後に「油粘土の話は忘れて」とジョークで盛り上げた。