葬儀界で増す「供養女子」の存在感

2018年08月28日 11時00分

所作も美しい供養女子

 葬儀や終活の展示会「エンディング産業展」が先日、東京ビッグサイトで開催され、業界で活躍する「供養女子」のコンテストも行われた。

 審査委員長を務めた日本納棺技術協会会長の木村眞士氏(54)は「女性のご遺体に触れるとなると、女性の方が安心感がある。セレモニースタッフや納棺師は今、圧倒的に女性が多い。力仕事で男性が求められる部分もあるが、女性のソフトさが求められている」と解説する。

 そんな葬儀業界で働く5人の供養女子がスピーチで仕事ぶりをアピールした。海洋散骨を請け負う会社で今春から働く羽田瑠夏さん(19)は親戚が多く、葬儀回数も多かったことで興味を持ち、業界入りを決めた。

「供養女子の欲しい物」というテーマでは、葬儀司会者として働く塩澤静香さん(34)が、数多くの現場を見てきた経験から「ひ孫が欲しい」と話した。
 観客投票で優勝したのは、縁起の良さそうな姓の松七五三(まつしめ)香さん(27)だ。葬儀全体を取り仕切る葬祭ディレクターとして法要・お墓・相続まで相談を受ける一方、納棺師として故人に化粧や着付けもする。

「ご家族と付き合いも長く、つながりは濃くなるが、間違いがあるとつながりは一瞬で切れてしまう」。責任の重い仕事だが、やりがいも大きい。供養女子たちは「家族から感謝されるとうれしい」と口を揃える。

 仕事柄だろう、供養女子は腰を深々と折った礼が長~いのが印象的。松七五三さんは「ネクタイで首が絞まるので、普段は締め付けのないワンピースを着ている」と話した。