藤井七段 里見女流4冠との“因縁再戦”デジタル3元生中継も

2018年08月23日 11時00分

昨年6月、藤井(手前)が26連勝した瀬川戦で記録係を務めた里見(マスクの女性)

“3元生中継”も。将棋8大タイトルの一つ・棋聖戦の1次予選2回戦で、24日に行われる藤井聡太七段(16)と里見香奈女流4冠(26)の対局に、将棋ファンの関心が日々高まっている。

 藤井七段にとって公式戦初の女流棋士戦。しかも相手は史上初の女流5冠を成し遂げた最強女王とあって、6月に対局が決まった当時から話題に。日本将棋連盟の週間対局予定表によると、ネットのニコニコ生放送とAbemaTV、連盟のライブ中継が生で伝える。今週では22、23日の菅井竜也王位と豊島将之棋聖による王位戦7番勝負第4局と同等の注目度だ。

 里見女流4冠は今春までプロ棋士の登竜門・奨励会三段リーグを戦ってきたが、四段昇段はならず年齢規定により無念の退会。女性初のプロへの道はほぼ閉ざされた。その難関・三段リーグをわずか1期で駆け抜けたのが中学生だった藤井七段で、当時同格の両者は2016年に対局し、藤井七段が勝っている。

 藤井七段のその後の快進撃は広く知られているところ。史上最多の29連勝中の17年6月、26連勝となった瀬川晶司五段との対局では、当時5冠だった里見女流4冠が記録係を務めた。こうした因縁もあるだけに、ネット上では今回の対局に「夢の対決」「楽しみ」などと前景気が盛り上がる。

「出雲のイナズマ」の異名もある里見女流4冠について、地元島根県出雲市の後援会関係者は「7月の交流会で元気な姿を見せてくれた」。プロ編入試験から四段を目指す選択肢もあるが「女流の棋戦と将棋の普及に力を入れていくようです」という。

 福崎文吾九段ら男性棋士に最多タイの3連勝。11日の井出隼平四段戦に敗れて新記録はならなかった里見女流4冠だが、男性相手の健闘も好勝負への期待感を高めている。