西田敏行 涙で震災映画「遺体」撮影秘話を明かす

2013年02月20日 15時30分

 俳優の西田敏行(65)が19日、都内で主演映画「遺体〜明日への十日間〜」特別試写会に出席。君塚良一監督(54)らと撮影秘話を明かした。

 映画は東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材にした原作「遺体—震災、津波の果てに—」(石井光太著)を基に、被災地の真実を描き出したヒューマン・ドラマで、2月23日より全国公開される。

 主演の西田は、実際に遺体安置所でボランティアに携わった民生委員の千葉敦さんを演じた。

 西田は「真実として書かれた原作を読んで消化していけば真実が出てくるんじゃないかと。大変なことになるとは思ったが、引き受けようと思った」と当時を振り返った。

 震災の爪あとが残る釜石市での撮影は難しく、群馬県内の廃校で撮影が行われた。

 西田は「セットのために遺体を配置するんだけど、若い女性の美術スタッフが泣きながらセットしていて…。(共演者の)志田未来ちゃんも子供の棺が運ばれてるのを見て役で泣いているのか、志田ちゃん本人が泣いているのか分からない状態。僕も台本のセリフなのか、自分が発したセリフなのか分からなかった」と告白した。

 途中から西田が演じた役のモデルとなった千葉さん本人も登場。千葉さんは「(市内は)がれきはだいぶなくなったが、何か所かにがれきを整理している最中。2年たったが、そこは震災後も変わってない」と話した。

 最後に西田は「本当にこの映画作りに参加して良かった。何年たっても上演されてることを私たちは確信している。できるだけ多くの方に見てもらいたいと思う」と涙をこらえながら語った。