史上最もグロテスクな映画「KUSO」 世界で物議呼んだ監督は大の親日家

2018年08月17日 16時30分

親日家のフライング・ロータス

 日本よ、これが本当の糞だ! 米国の世界的音楽プロデューサーでDJの「フライング・ロータス」ことスティーヴ(34)が16日、東京・渋谷シネクイントで、初監督映画「KUSO」(同館で18日から24日まで限定公開)ジャパンプレミアに登壇した。

 日本映画やアニメにも造詣が深い親日家で「三池崇史、塚本晋也、北野武は俺のヒーロー。彼らから得たインスピレーションへの恩返しがこの作品」と語ったが、タイトル通りの“糞作品”は世界で物議を醸している。

 英語なら「SHIT」や「FUCK」という意味の日本語「糞」をそのままタイトルにしてしまった「KUSO」に、ストーリーらしきものはほとんどない。直腸や男性器をモチーフにしたクリーチャーなどエログロ描写の連続で“史上もっともグロテスク”の評価をほしいままに。昨年の映画祭では途中退場者も続出したほどで、この日も「糞」が飛び交う前代未聞のイベントとなった。

 スティーヴは「日本で『糞』って言っちゃうと問題だけど、アメリカで言っても問題ないだろ。みんな意味も分からずに使ってるよ。『KUSO? へー。グレートだね』って」と笑う。

 イカれた作品は本人の脳内を表現した側面もあるが「勘弁してくれよ。四六時中こんなことを考えてるわけじゃないよ」と話した。時間の都合で実現しなかったものの「観客のみんなからも質問を受け付けるよ」とサービスしたり、「僕のヒーローアカデミア」や「寄生獣」など好きな漫画作品の名前を挙げたりして観客を喜ばせた。根はナイスガイである。

 ソニックマニア(17日)とサマーソニック大阪(19日)の両イベントにフライング・ロータスとして出演するスティーヴは「糞パーティーしようぜ」と言い残して会場を後にした。本作よりも「クレージーな次回作」を構想中。生理的な不快感に耐性のある物好きは映画館に行ってみよう。