ジャニーズの人気グループ「嵐」の相葉雅紀(35)が、テレビ朝日系で中継される夏の高校野球関連番組のスペシャルナビゲーターに就任し、同局の「熱闘甲子園」などに出演している。今年は第100回記念大会ということで世間の注目も高く、相葉にとって大きなプラスをもたらしそうにも思えるが、あまりよい結果にはならないかもしれない。

 スペシャルナビゲーターに就任したのが4月で、いよいよ夏の甲子園が開幕し、相葉の出番もやってきた。もともと野球少年で高校野球ファンでもあり、毎年のように甲子園に足を運んでいたというのが起用の理由だったが、就任が発表された当初から「アイドルが番組に必要なのか」との声は多く、高校野球ファンからバッシングされるのではとの懸念はあった。

 実際、開幕してみると、その懸念は見事に的中してしまったようだ。その日の試合の詳細をダイジェストで伝え、根強い人気の「熱闘甲子園」では「相言葉」という相葉が感じたことを語るコーナーが設けられた。

 初日には開会式に出向き「いろいろな人に支えられている」といった内容の話をしたのだが、ある芸能関係者は「ネットでは、嵐のファンや相葉のファンは相葉のコーナーができたことに喜んでいる内容のコメントなどをしていますが、ほとんどのネット上での反応は『いらない』というものでした。あまりに稚拙というか薄っぺらいものでしたし、もともと短い放送時間のため、そんなことをやるなら、もっと球児の姿を見たいという内容の書き込みが圧倒的でしたね」。

 当然といえば、当然だ。嵐という超人気グループで時間に限りがあるだけに、取材に出向くことなどできるわけもない。仮に時間があったとして、生の高校生の声を聞きに行こうものなら大パニックになるのは必至。そんな相葉の話す言葉が薄っぺらいモノになるのも無理はない。

 スケジュールが合わなかったのか、大会3日目の放送にはスタジオに相葉の姿はなく、プロ野球解説者の古田敦也氏とヒロド歩美アナの2人で放送されたが、何の違和感もなく、むしろこれが通常の放送と言っていいくらいの番組だった。

 ジャニーズで野球といえば、中居正広や亀梨和也がプロ野球中継やスポーツ番組などで活躍してきた。あるテレビ局関係者は「彼らは球場に足しげく通い、選手とも語り合って信頼を勝ち取ってきた。だからこそ、今となっては野球ファンも認めるような存在になりましたが、相葉はどうでしょう。高校野球ファンからは、決していい印象を受けないで終わるでしょうね」。

 相葉にとっては厳しい夏になるかもしれない。