グループ卒業コンサートが10月に開催されることが決まったNMB48・山本彩(25)について、存在感の大きさを再認識する声がネット上に寄せられている。AKB48の代表曲「365日の紙飛行機」でセンターを務めるなど、抜群の歌唱力でNMBのみならず48グループ全体の知名度アップに貢献してきた“さや姉”だけに、後継者育成も急務。関係者から期待されるのは、NMB以外のグループにいるあのメンバーだという――。

 NMB48のエースである山本は、先月30日に行われた全国ツアー初日公演でグループからの卒業を発表。卒業コンサートは、10月27日に大阪・吹田市の「万博記念公園 東の広場」で開催することが、5日にグループの公式サイトで発表されている(本紙既報)。

 山本といえば、2015年にリリースされ、NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌にもなったAKBの楽曲「365日の紙飛行機」でセンターを務めたことが有名。この曲により、全国的な知名度が飛躍的にアップした。当初、アイドルが朝ドラの主題歌を歌うことに批判的な声もあったが、それを見事な歌唱力でシャットアウトしてみせた。

 最近では、48グループを代表して1人で音楽番組に出演する機会も増えた。そのため山本の卒業はNMBのみならず、48グループ全体にとっても大きな損失だと言われている。

「音楽番組で山本はこれまで、ソロとしてX JAPANのToshl、福山雅治、奥田民生、THE ALFEEら実力派アーティストたちと共演してきた。音楽番組にソロで出演できる歌唱力に加えギターの演奏力もあり、全国的な人気を兼ね備えるメンバーは、48グループ全体を見てもいない。卒業すると、48グループをアピールできる存在がいなくなるので、“山本の後継者”を育てることが急務なのは間違いない」(AKB関係者)

 そうした中、後継者として最も期待されているのが、AKB48の岡田奈々(STU48キャプテン兼任=20)だという。岡田は6月に行われた世界選抜総選挙では、AKBとしては最上位となる5位にランクインした。

「今月2日の横浜アリーナで行われたグループコンサートの際、ソロで歌を披露したが、そこで他のメンバーとの歌唱力の違いをアピールした。会場にいた音楽番組のプロデューサーら、多くの関係者が感嘆の声を上げたほどだった。今年1月に行ったソロコンサートでも圧巻のパフォーマンスを見せたし、『こと歌唱力に関しては、山本よりも岡田の方が上では?』と評価する声も多い」(テレビ局関係者)

 将来的に岡田は、山本のようなソロ歌手として活躍することを夢に掲げている。さらに女性ファンが多いことも山本と共通しており、後継者には最適と言えそうだ。

 ただ山本と違って、ギター演奏は苦手という。

「でもその分、歌に専念しやすい。今後、AKBの多くの楽曲でセンターを務めることになるのでは」(前出のAKB関係者)

 持ち前の歌唱力で、48グループをけん引する存在になれるか?