3日に放送された山田孝之(34)と菅田将暉(25)がダブル主演するテレビ朝日系連続ドラマ「dele(ディーリー)」(金曜午後11時15分)第2話の平均視聴率が3・7%だったことが6日、分かった。

 ドラマは、プログラマー・坂上圭司(山田)と相棒・真柴祐太郎(菅田)が、顧客の依頼で、死後に誰にも見られたくないデジタル記録を秘密裏に消去していく。「デジタル遺品」の処理という現代の大きな懸念材料を題材に、多彩な人間ドラマを描く。そして、ベストセラー作家・本多孝好(47)が、オリジナルドラマの原案・脚本に初挑戦している。

 深夜枠ながら、多くの話題作を提供してきた“金曜ナイトドラマ”。前作「家政夫のミタゾノ」(主演・松岡昌宏)第2シーズンの初回(7・2%)に数字は及ばなかったものの、SNS上では「今期一番おもしろい」などと絶賛の声が続出したものの、前回(5・5%)から1・8ポイント急落した。

 第2話で話題になったのは含みを持たせたラストシーン。今回の依頼人・宮内詩織(コムアイ)は、削除してほしかったデータを死の直前に「やっぱり消さないで」とメモを残した。彼女の本心を探ろうと圭司と祐太郎は、削除予定だったデータを確認する。そこには、親と不仲だった彼女が仲間たちを家族と語り「生前葬」を開く様子が収められていた。それを両親に見せ、詩織の幸せな人生を見せられたことを喜ぶ祐太郎に圭司は「もし俺が彼女だったら、映像を両親に見せたかった理由は『復讐』…」とつぶやいて物語を締めくくった。

 感動シーンからの後味の悪いラストに、SNS上では「復讐って意味、なんだかすごく分かる」「復讐だけど、結果的に親孝行になっているようにも感じる」「最後に含みを持たせる終わり方で心がざわついた」と解釈の“議論”が過熱した。

(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)