小島よしお ブレークの陰に渡部さんと竹山さんの助言

2018年08月11日 10時55分

アンジャッシュの渡部(右)と竹山

【小島よしおの履歴書(連載11)】お笑い芸人・小島よしお(37)の代名詞となるギャグ「そんなの関係ねぇ!」は、「アンジャッシュ」渡部建(45)の助言でブラッシュアップされ、完成した。当時の芸名・小島義雄から「小島よしお」へ――26歳の駆け出し芸人がお笑い界に彗星のごとく現れる。

 2006年のクラブイベントで初めて「そんなの関係ねぇ!」を繰り出し、ラジオ番組でもウケた後はライブに呼ばれるようになりました。
 初めての営業は07年1月。その2か月後くらいだったかな、渡部さんから指摘されます。

「あれ、ちょっとテンポが速すぎないか?」

 渡部さんはクラブにも詳しくて、BPM(ビート・パー・ミニッツ)という、曲の1分間あたりのテンポを数値で示す用語を教えていただきました。いわく、それまでの「そんなの関係ねぇ!」のリズムはBPM的に少し遅めにしたほうがいい――と。渡部さんのすすめでゆっくりに変え、完成しました。

 オチの「おっぱっぴー」は、ただ語感で作りました。早稲田時代に所属していたコントサークル「WAGE」の飲み会のコントの中のコールのかけ声として「おっぱっぴー」と言ったことがあって。WAGEの時はネタ作り担当ではなかったので「おっぱっぴー」は自分で考えた数少ないボケの一つでした。

「そんなの関係ねぇ!」に加えるネタで「何かないかな」と、少ないですが(苦笑)、引き出しを開けた時に「あっ、あったあった」と思い出したのが「おっぱっぴー」でした。

 同年4月、ライブのお客さんに「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)のスタッフさんがいらっしゃって、その縁で5月の「ぐるナイ」に出演。「笑いの金メダル」(テレビ朝日系)にも呼んでいただき、「そんなの関係ねぇ!」を披露したこの両番組がきっかけで週に2~3本くらい仕事が入るようになります。8月あたりからどんどん舞い込みました。

「サザンオールスターズ」桑田佳祐さんにはラジオでギャグをマネしていただいたり、小学校の教師をしている友達からは「クラスの子供たちがアレやってるよ」と教えてもらったりして、「もしかしたら…」と確信が出てきました。

 こうして、あれよあれよという間に多忙を極める生活が始まります。

 ちなみに「おっぱっぴー」は「オーシャン・パシフィック・ピース」の略とか言われていますが、あとづけです。カンニング竹山さんのCS番組で「あれ、どういう意味なの?」と聞かれ、うまく返せなかったため「考えといたほうがいいよ。今後絶対に聞かれるから」と助言されました。「オーシャン・パシフィック・ピースですかね」と答えると、「ああ、いいなそれ」と言われて意味合いが決まりました。

 芸名は当初、本名の「小島義雄」でした。でも、交流があったフジテレビのディレクターさんから「お前のギャグは子供が好む。子供に『義雄』はなじみづらいから平仮名にしたほうがいいんじゃない?」と提案され、「あっ、そうですね」とすぐ変えました。

 振り返ると、節目節目でいい出会いがあり、アドバイスをいただいたと思います。

 次回は、多忙になった当時の話です。

☆こじま・よしお(本名小島義雄)。1980年11月16日、沖縄生まれ、千葉育ち。2006年、早稲田大卒業。翌07年にギャグ「そんなの関係ねぇ!」でブレークし、同年の新語・流行語大賞でトップテン入りを果たす。16年7月に一般女性と結婚。今年8月25日、単独ライブ「小島よしお的おゆうぎ会 メリーゴーランド」(東京・CBGKシブゲキ!!)を開催する。血液型=O。178センチ、70キロ。家族は両親と兄。