「大岡越前」の加藤剛さん胆嚢がんで死去 ネットに「お奉行様!」しのぶ声が続々

2018年07月09日 10時11分

亡くなった加藤剛さん

 かつての長寿時代劇ドラマ「大岡越前」などで知られる俳優の加藤剛さんが、6月18日に死去していたことが9日に分かった。死因は胆嚢(たんのう)がん。所属する劇団俳優座が明らかにした。80歳だった。

 訃報を受けてネット上には「お奉行様」「男前俳優」「理想の父」などと故人をしのぶ声が書き込まれた。

 加藤さんは早大で演劇を学び、俳優座養成所入り。1962~63年放送のドラマ「人間の條件」で主人公を演じて一躍注目された。70年、月曜午後8時のTBS「ナショナル劇場」枠で始まった「大岡越前」では名奉行・大岡越前守忠相としてお茶の間の人気をつかみ、99年までシリーズが続く当たり役となった。

 映画では72年の「忍ぶ川」で清純派女優栗原小巻と濡れ場を演じ、「コマキスト」男性たちに衝撃を与えた。74年の「砂の器」では、暗い過去を背負った主人公の音楽家役で感動を呼ぶ。76年のNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」では主役の平将門を熱演。ミステリードラマ、舞台にも多数出演した。

 今年は2月公開の綾瀬はるか主演「今夜、ロマンス劇場で」に主要キャストとして出演。昨年12月、息子で俳優の加藤頼と「徹子の部屋」に出演した際、痩せた姿が視聴者を驚かせていた。

 真面目で正義感の強い役柄が多かった加藤さん。73年の本紙インタビューでは、男の魅力について「何か行動を起こすとき、そこに飛び込んでいく前に見せるもろさ、ためらい、そして女よりも深い優しさ」と独自の美学を語っていた。

 お別れの会は9月22日に行う予定だ。

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