女優の沢尻エリカ(32)が23日、都内で行われた主演映画「猫は抱くもの」の初日舞台あいさつに出席。「ヘルタースケルター」以来、6年ぶりの主演映画を手掛けた犬童一心監督(57)が手紙を朗読すると、思わず涙があふれた。

 映画は自分を人間だと思い込む猫と、元アイドルのアラサー女性にまつわるヒューマンコメディーで、吉沢亮やコムアイらが猫を演じる話題作だ。

 上海国際映画祭では“エリカ様”目当ての中国人ファン9000人が、「沢尻会」を結成して会場に詰めかけるなど大盛況。沢尻は「会場の熱量がすごかった」と控えめに話したが、犬童監督は「どう考えても沢尻さんが目当てで来てると思ったので、距離を置いて歩いてました」と明かすなど、監督や共演者らも気後れするほど中国での“エリカ様”熱は高かったという。

 この日は24日に誕生日を迎える犬童監督のお祝いが行われたが、そのお返しとばかりに犬童監督が沢尻にサプライズで手紙を生朗読。「沢尻さんは猫というよりはサバンナのチーター。ウソのような笑顔が一転、役に入ると目に野性が宿り、女優・沢尻エリカに見入ってしまう」などと才能を絶賛すると、沢尻は感激して「今回は本当にいい現場で、いい時間を過ごさせていただきました。自分の役者人生の中で大切な作品になりました」と涙を流しながら感謝した。