創作舞踊の初日が一周忌 海老蔵妹の小林麻央さんへの思い

2018年06月22日 16時30分

舞台で熱演する市川ぼたん

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(40)の妹で舞踊家の市川ぼたん(39)が21日、都内で創作舞踊「第2回日本舞踊未来座=裁(SAI)=カルメン2018」(22~24日、国立劇場小劇場)の囲み取材&公開舞台稽古を行った。

「SAI」とは、日本舞踊の伝統を踏まえながら、未来へとつなぐ継承と革新がコンセプト。今回は世界的オペラ「カルメン」を慶長の時代に舞台を移し、大胆にアレンジしている。

 ぼたんは「作品に向き合えば向き合うほど先が見えない。気が強く、男性を翻弄するカルメン像が、まだ出来上がりません。悩んでいますが、初日まで半日あるのであきらめませんよ」と、表現の難しさを口にした。

 海老蔵も今回の公演を知っているが、ぼたんは「来なくていいです」と苦笑い。海老蔵の子である麗禾ちゃん、勸玄くんについても「刺激が強すぎるので来てほしくないですね~。色っぽい?(そういうシーンが)あるんですよ」とやんわり断った。

 初日となる22日は、乳がんを患い昨年他界した小林麻央さん(享年34)の一周忌でもある。それだけに「命日に当たると思っていなかったんですが、私にできること、最善を尽くすことが麻央さんにとって一番いいのかなと思っている」と全力で臨むことを誓った。

 芸能関係者は「ぼたんさんは、父の団十郎さんが白血病を患った際、必死で看病しました。その時思ったのは、過酷な闘病生活を支えるのは、やはり家族だということ。だからこそ麻央さんが病に倒れたとき、多忙な海老蔵に代わって献身的にフォローしたんです。今回、公演初日が命日というのは偶然ですが、気合が入らないはずはありません」

 ぼたんは、共演者の中村橋之助、水木佑歌、花柳寿楽らとともに、創作舞踊という挑戦的な公演を天国の麻央さんにささげるつもりだ。