歌舞伎俳優・市川海老蔵(40)の妹で舞踊家の市川ぼたん(39)が21日、都内で創作舞踊「第二回日本舞踊協会未来座=裁SAI=カルメン2018」(22~24日、国立劇場小劇場)の囲み取材&公開舞台稽古を行った。

「SAI」とは、日本舞踊の伝統を踏まえながら、未来へとつなぐ「継承と革新」がコンセプト。今回は世界的オペラ「カルメン」を慶長の時代に舞台を移し、大胆にアレンジしている。

 ぼたんは「作品に向き合えば向き合うほど先が見えない。気が強く、男性を翻弄するカルメン像がまだ出来上がりません。悩んでいますが、初日まで半日あるのであきらめませんよ」と表現の難しさを口にした。

 もちろん海老蔵も公演を知っているが、ぼたんは「来ないでいいです」と苦笑い。海老蔵の子である麗禾ちゃん、勸玄くんについても「刺激が強すぎるので来てほしくないですね~。色っぽい?(そういうシーンが)あるんですよ」と語った。

 ただ、初日の22日は、昨年他界した小林麻央さん(享年34)の命日。それだけに「命日にあたると思っていなかったんですが、私にできること、最善を尽くすことが麻央さんにとって一番いいのかなと思っている」と全力で臨むことを誓った。

 囲み取材には、中村橋之助、水木佑歌、花柳寿楽も出席。中村は「女性と共演するのは初めて。お姉ちゃん(市川)とも初めてなので、とても新鮮です。思い切って楽しみたいですね」と明るく語った。