米国の若手人気ラッパー 次々に射殺死

2018年06月20日 16時30分

XXXテンタシオンで知られるジャセー・オンフロイさん(AP)

 米国で18日(日本時間19日)、注目の若手人気ラッパー2人が、別々の場所で立て続けに射殺されるという前代未聞の悲劇が起きた。フロリダ州では今年3月にリリースしたアルバムがいきなり全米チャート1位を記録したXXXテンタシオンとして知られるジャセー・オンフロイさん(20)。南東部ペンシルベニア州ピッツバーグを拠点に活動していたジミー・ウォポさん(21)も地元で銃撃され、死亡が確認された。

 CNNによると、テンタシオンさんは18日午後4時(日本時間19日午前6時)ごろ、フロリダ州南部ブロワード郡のオートバイ販売店を出て、駐車していた自分の車に戻った直後、黒のSUVに乗った2人組の男に撃たれた。犯人はSUVで逃走した。

 近くにいた人が撮影した銃撃後の動画には、スーパーカーの運転席に横たわる被害者の姿が映っている。目撃者は米芸能サイト「TMZ」に「脈はすでになかった」と話した。警察は強盗目的の犯行とみて、2人組の行方を追っている。

 テンタシオンさんは3月にアルバム「?」をリリースするや、音楽チャート「ビルボード200」でいきなり1位を記録。日本でもインターネット通販大手アマゾンの売れ筋ランキングヒップホップ一般部門で、20日朝の時点で首位をキープしている。

 テンタシオンさんが最初にメディアの注目を集めたのは2016年。「Look At Me!」のミュージックビデオで、白人の子供の首に処刑用のロープがかけられ、つるされるシーンが物議を呼んだ騒動だった。同曲は米国の人種差別問題を直視した作品で、白人警官による黒人への暴行事件などが取り上げられている。

 私生活では、妊娠中のガールフレンドへの暴力で起訴され、近く公判が予定されていた。

 一方、ウォポさんは同日夕、ピッツバーグ市内で運転中、何者かに銃撃され、死亡が確認された。米誌ビルボード(電子版)によると、同乗者も撃たれ重体。

 警察は、通り過ぎざま車に発砲するドライブ・バイ・シューティングとみて逃げた車の行方を追っている。

 ウォポさんは18歳の時に銃撃を受けたショックから、真剣にラッパーになることを決意。昨年発表したアルバム「ジョーダン・コービー」も評価されるなど、音楽を通して社会へメッセージを送っていた。