
天才子役の新津ちせ(8)が、来秋公開予定の「駅までの道をおしえて」(伊集院静原作)で、映画初主演を飾ることがわかった。
新津といえば、大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督(45)の一人娘で、昨年公開された映画「3月のライオン」や、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」での演技が高く評価され“ポスト芦田愛菜”の最右翼と期待されている。
昨春に行われた3か月に及ぶオーディションを勝ち抜き、主役の座を射止めた。作品は丸1年をかけて時系列で撮影され、新津の成長を織り込みながら、原作の世界観に迫る。
新津は愛犬ルーを亡くしたことを受け入れられず、いつまでも帰りを待ち続ける少女サヤカを演じる。そこに幼い息子を亡くした経験を持つ老人が現れ、ともに喪失感を抱えた2人が心の絆を深めていくという物語。
新津は「私も犬が大好きなので、サヤカ役に決まった時は本当にうれしかったです。撮影中、ルーと一緒に過ごせることがとっても幸せで、毎日いろんな発見があります。ルーと一緒にいっぱい走り回っているので、ちょっと足が速くなったような気がして楽しいです。元気に一生懸命頑張ります」とコメントしている。
原作には赤い京急電車が象徴的に登場し、物語に重要な役割を与えている。そんなことから、創立120周年を記念して、京急電鉄が製作に全面協力しているという。