日本テレビは6日、同局系の平日夜のニュース番組「NEWS ZERO」のメインキャスターに、10月から元NHKのアナウンサー、有働由美子(49)が就任すると発表した。

 番組開始の2006年10月からメインキャスターを務める村尾信尚氏(62)は、9月いっぱいで卒業する。有働は日テレを通じて「村尾さんたちが築き上げてきた信頼を守るべく、努力を尽くしていきたい」とのコメントを発表した。

 3月末でNHKを退局した有働をめぐっては、紅白歌合戦総合司会や朝の情報番組「あさイチ」の顔としても多くの視聴者に支持された“大物女子アナ”だけに、芸能プロや民放各局が争奪戦を繰り広げた。

 有働本人は退局時には「ジャーナリストとして活動したい」としたが、まずは4月末に所属事務所をくりぃむしちゅー、マツコ・デラックスが所属する「ナチュラルエイト」に決めた。

 その後は古巣NHKの番組に出演したほか、民放初出演は2日に放送された、日テレ開局65年記念番組「日本テレビ+ルーヴル美術館『その顔が見たい!』」だった。

 有働争奪戦で勝利した形の日テレだが、その立役者は前出のマツコだったといわれる。

「有働は退局に当たってマツコに相談し『大きな事務所よりも目が行き届いて、やりたいことをやらせてくれるウチはいいかも』とアドバイスを受け、事務所入りした。日テレが有働を勝ち取ったのも、マツコがレギュラーを務める『月曜から夜ふかし』『マツコ会議』で日テレと関係が深いことで、話が成立したともいわれている」(日テレ関係者)

 一方、負けたのがフジテレビだという。

「フジは4月スタート『プライムニュース イブニング』メインキャスターに内定していた元NHKアナウンサー登坂淳一のセクハラ降板で受けたダメージの巻き返しを図ろうと、全力で有働にオファーを出していたそうですから、担当者はじだんだ踏んでいるらしいですよ」と民放関係者は話した。