俳優でワイドショーリポーターの阿部祐二(59)、元AKB48の永尾まりや(24)らが1日、都内で行われた世界初の長編VRドラマ「ハナビ:HANAtypeB」プレミアム発表会に出席した。

 この日朝、司法解剖で遺体から大量の覚せい剤成分が検出され、他殺の疑いが浮上した和歌山県の実業家・野崎幸助氏(享年77)宅を取材に訪れていた阿部は「スッキリ」(日本テレビ系)の中継を終えると、現場から急いで上京。11時からの会見に20分遅れで滑り込んだ。

 作品では独特の存在感を遺憾なく発揮。この日は「事件だったもので、遅れてすみません」と得意のセリフで謝ると「愛と欲にまみれた人生を取材してきました。VRドラマは欲が感じられないですが、気持ちよく芝居させてもらったので、ぜひ、続編をお願いします」と監督にアピールした。

 野崎氏は中学を卒業後、鉄くず拾いから金融業などさまざまな商売を経験。裸一貫で財を成した立志伝中の人物として知られ、酒類販売や不動産業などを営む億万長者として知られていた。
 その一方、生涯で4000人の女性に30億円をつぎ込んだと豪語していた。飛行機ではCAに万札に包んだ名刺を配り、街で女性に声をかける際は30万円を渡していた。2年前には超高級デートクラブで知り合った50歳下の愛人に6000万円を盗まれたとして話題になり“紀州のドン・ファン”と呼ばれていた。

 今年2月には55歳下のモデル風妻と3度目の結婚をしたばかり。死去した当日は、友人のデヴィ夫人(78)と、今月11日に開く愛犬のお別れパーティーについて打ち合わせていたという。

 阿部は盗難事件の際に野崎氏の自宅を訪ねて取材し、その人となりを知るだけに、悲しみもひとしおのようだった。

 また、セクシーなヒューマノイドを熱演した永尾は「特殊な撮影方法でカメラがすごく近かったので、恥ずかしかった」と振り返った。発表会にはほかに上原一翔(25)、永田卓也(28)、松本愛(24)、軟式globeのパーク・マンサー(40)も出席した。