バカリズム 架空ブログが出発点で向田邦子賞「この展開がむしろドラマっぽい」

2018年05月29日 19時23分

バカリズム

 ピン芸人のバカリズム(42)が29日、都内で行われた「第36回向田邦子賞」贈賞式(東京ニュース通信社主催)に出席。昨春放送された「架空OL日記」(読売テレビ)が評価され同賞に輝き、賞金300万円を手にした。

 作品はOLたちの私的な会話をスケッチしたセリフ劇。市川森一、山田太一、大石静、野沢尚、北川悦吏子、岡田恵和、倉本聡、遊川和彦、井上由美子、宮藤官九郎、中園ミホの各氏に続き、栄冠に輝いた。

 バカリズムは「この作品は10年前にプライベートの暇つぶしで始めた架空のブログがきっかけ。当初は5、6人の友達を笑わせるために名前を伏せてやっていた。そのうち、僕のことを知らないOLやサラリーマンの方が、本当のOLだと思ってコメントを寄せてくれて、それがうれしくて続けていた」と作品を書いた経緯を話し始めた。

「途中で名前を明かして、それが書籍化され、ドラマ化までされた。この展開のほうがむしろドラマっぽいなというのが正直な気持ち。ハラハラドキドキの展開こそないが、会話のリアリティーを追求した。通常のドラマで入れる展開やセリフを一切排除し、無駄な間を盛り込んだ」

 普通は会議の段階でドラマっぽく修正されることがほとんどだが、この作品はスタッフらがバカリズムの世界観を面白がり、ドラマでは珍しい架空の世界をつくり出すことに成功した。

 バカリズムは「皆で取ったと思っている。自分の作品が評価されてうれしい。今後も形にとらわれず、自分が面白いと思った作品を作りたい。連覇を目指す」と喜びを語った。