梅沢富美男 今井雅之さんの珍エピソード披露「温泉ロケで人命救助」

2018年05月28日 17時35分

今井さんの珍エピソードを明かした梅沢富美男。左は阿部哲子アナ

 俳優の梅沢富美男(67)らが28日、都内で開かれた「故・今井雅之さんをしのぶ会」(プリベントメディカル主催)に出席し、3年前に大腸がんで死去した今井さん(享年54)の知られざる珍エピソードを披露した。

 今井さんは高卒後に自衛隊に入隊。除隊後に上京して法政大を卒業し、俳優・演出家として活躍した。神風特攻隊をテーマとした舞台「THE WINDS OF GOD」はライフワークとなって多くのファンを魅了したが、2015年のこの日、大腸がんと闘病の末に54年の生涯を閉じた。

 梅沢と今井さんは20年前にドラマの共演をきっかけに親交を深め、最後の出演番組となった「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でも共演していた。末期の大腸がんと診断される1か月前にも「いい旅夢気分(現にっぽん!いい旅)」(テレビ東京)で共演している。

「冬の群馬に出かけて、2日間で12か所の風呂に入るという過酷なロケだった。で、川に湧く温泉に入っていたら、僕らを撮っていたカメラマンが足を滑らせておぼれかけた。習性なのか自分は水に漬かっても、カメラだけは頭上に掲げて水没しないようにしていた」と、梅沢は語り始めた。

「とっさのことで俺は動けなかった。すると、今井君がバッと飛び込んで引き上げた。それで尻をすりむいちゃったけど、さすが元自衛隊だね。普通、旅番組のスタッフは夜にも撮影があるので飲まないんだけど、その日はよかったなということで、今井君が音頭を取って、お酌してくれる人も呼んで夜中までガンガン酒を飲んだ。常識的には助けてもらったカメラマンがごちそうするのが筋だが、支払いは僕が全部した」

 そんな中、今井さんのパンツがなくなるという騒動が起きた。梅沢は「誰が持っていくんだって、そんなもの。初めから持ってくるの忘れたんじゃないか思うけどね。ま、調べてもらえりゃわかりますけど、僕はウソがつけない性分なので本当の話」と、ユーモアを交えて振り返った。

 だが、この1か月後に大腸がんが発覚する。「いつもの今井で、何の前兆もなかった。何本飲んだか分からないほど。旅館の酒を全部飲んだんじゃないか」と梅沢は話す。

 このロケでは、うどんが有名な店を訪ねたが、今井さんは平然と天丼を注文して平らげた。「やんちゃ坊主というか、自由奔放でテレビに寄り添う男じゃない。ゴリラみたいにゴツくて、あんなに元気だったのにね。それが、砂時計が落ちるようなスピードでやせて体が半分になり、亡くなった」

 口調こそ、辛口で知られるいつもの梅沢節だが、言葉の端々から今井さんへの愛情があふれる。「人は死して名を残すという言葉がある通り、芸能人は死にざまが一番大事。亡くなった時に新聞の片隅で小さく報じられるより、芸能界にいた証しが残ることがいい死にざま。死から3年がたっても、また今井君を紹介してもらえるなんて、とてもうれしい。本当は泣きたいが、親の遺言を守って泣かない。今井君にも『先輩が泣くのはおかしい』と言われそうだから」。梅沢は必死に涙をこらえた。