梅沢富美男 故今井雅之さんに感謝「命を助けてもらった」

2018年05月28日 14時17分

今井さんをしのんだ梅沢富美男(右)と阿部哲子

 俳優の梅沢富美男(67)、元日本テレビの阿部哲子アナウンサー(39)が28日、東京・八王子で開かれた「故・今井雅之さんをしのぶ会」(プリベントメディカル主催)に出席した。

 3年前、大腸がんで死去した今井さんは生前、世間に「早期発見の大切さ」「がん検診に行ってほしい」と訴えていた。今回、協子夫人が同社の理念に賛同。今井さんは死去から3年を経て、一般社団法人「先制医療推進機構」の親善大使に就任する。

 梅沢は20年前、ドラマの共演をきっかけに今井さんと親交を深め、最後の出演番組となった「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でも共演していた。

「初めて会った瞬間に『おはようございます!』とあいさつしてきて、気持ちよかった。礼儀がなっていない芸能人が多くいる中で仁義を通す異質な奴で、いつも『兄貴』と慕ってくれた。彼は芸能界で唯一の友達だった」

 がんが発覚した際、今井さんが真っ先に打ち明けたのも梅沢だった。「そのひと月前には一緒に温泉ロケに行って、深夜までドンチャン騒ぎをし、旅館の酒を全部というほど飲んでいた。何の異変も感じなかった。ゴリラみたいにゴツかった彼が、がんに侵されてしぼんでいき、あっという間に逝くなんて。いまだに信じられない」

 今井さんは主演舞台の降板会見で末期がんを公表し、わずか1か月後に帰らぬ人となった。その間、病をおして出続けたのが「バラいろ――」だった。

 梅沢は「あいつは『先輩と阿部ちゃん、3人でやるのが好きなので出させてください』と言って出続けた。明るい顔で冗談を言うが、生放送なのでCMになるとうずくまる。それが毎週だった。つらかったと思う。『MXなんか誰も見てないんだから休め、引っ込んでろ』と言ったが、責任感の強い男だった」と語る。

 今井さんの生前、梅沢は「俺もがんが分かったので、先輩も検査してください。これは俺との約束です。じゃないと付き合いませんよ」と言われたという。医者嫌いの梅沢だが勢いに押され、ここ八王子の病院で初めてのがん検診を受けた。そこで腸のポリープが3つ見つかり切除した。

「悪性の一歩手前だったらしい。今井君に報告したら『よかった』と喜んでくれた。もし、彼に言われなかったら、僕は今ごろ、ここにいなかったかも。命を助けてもらった。来月また検診に行く」と天国の今井さんに感謝した。

 梅沢は「彼は『俺みたいになるな。がんなんかで死ぬな』と広めたかったのだろう。亡くなった後に親善大使なんて聞いたことがない。それだけ彼の与えたインパクトが強かったのだと思う。彼は確かにがんに負けたが、いまリベンジしている。芸能人として立派な“死に様”だった」と、死してなお注目を集める後輩を褒めたたえた。