「ネッシーのDNA」を研究チームが探査へ 他の未知の生物発見も期待大

2018年05月25日 16時30分

英国北部スコットランドのネス湖(ロイター)

 知名度ナンバーワンのUMA「ネッシー」が生息するとの伝説がある英国北部スコットランドのネス湖で、国際的な研究チームが来月「幻の生物」の存在を示すDNA残留物の探査に乗り出す。ロイター通信などが23日伝えた。

 生物は水中で動く際に皮膚やウロコ、排せつ物などのDNAを残すとされる。研究チームは6月の2週間で、300ほどの湖水のサンプルを採取してDNAを抽出、既存生物の膨大な遺伝子情報のデータベースと照合する。

 チームはネッシーをジュラ紀の爬虫類の子孫と仮定し、現代の爬虫類のDNAとの比較からスタート。そこで該当しなければ、次に巨大な魚と仮定し、魚類のDNAと比較するという。

 ネッシーについては水面から長い首を現した恐竜のような写真がよく知られているが、捏造だったと1994年に英紙で暴露された。2年前にも動物のような影が湖底で見つかったが、映画の撮影で使われた模型だったことが分かった。

 研究チームにはニュージーランドのオタゴ大のニール・ゲムメル教授をはじめ、英米などの科学者が参加。探査結果は来年初めに公表される見通しだ。

 ネス湖近くの別の湖では最近、マスの新種が4種も発見された。ゲムメル教授は「ネッシー探索のためだけなら、このプロジェクトはやらなかった。新種の生物を見つけたいのです。まあ、ネッシーのDNAが出て来なくても、人々は『ネッシーは未知の生物だからDNAを持っていない』とか『ネッシーは他の湖に遊びに行っている』と言い続けるんでしょうね」と話している。

 科学問題研究家で聖パウロ国際大学教授の阿久津淳氏は「今回の調査は極めて科学的で成果も期待できる。教授はネッシーの可能性は低いと考えているようだが、冒険心なくしては科学は発展しないものだ。ネッシーばかりか、新種の生物が発見されるかもしれない。大いに期待したい」と話している。