3月に長女を出産した女優・武井咲(24)が、7月から仕事復帰することを所属事務所のオスカープロモーションが23日、報道各社に送った文書で発表した。すでに連続ドラマや映画などへの出演が確定しているというが、具体的な復帰作を明かさないまま発表するのは極めて異例の事態。このような情報発信をせざるを得なかったのは、一部で“芸能界引退”と報じられたためだという。

「昨年12月より出産のため休養しておりました女優の武井咲ですが、今年3月に第一子となる女児を出産し育児に専念しておりましたが、7月より仕事に復帰させて頂くことが確定致しましたのでご報告させて頂きます」

 報道各社へのリリースの冒頭で、まずは女優業の再開を記した。続いて「復帰作に関しましては解禁など諸条件がございます関係で現段階では公表できませんが、ご報告できるタイミングがきましたら、皆様に発表させて頂きます」としている。

 武井は昨年9月、EXILEのTAKAHIRO(33)と電撃婚。妊娠もしており、10月期のドラマ撮影終了後、産休入りし3月に無事、長女を出産した。休養していた芸能人が復帰する際、出演する番組名などを併せて発表するのが通例だが、それを記さずにただ「復帰します」と発表するのは異例のこと。いったいなぜ?

 事務所はリリースでこう説明する。

「一部報道などで女優業を引退すると報道され、勝手な憶測報道が独り歩きしてしまうことで、関係者の皆様、ファンの皆様に不安な思いやご心配をおかけしてしまうことのないよう、仕事復帰に関する報告をさせて頂く運びとなりました」

 確かに、一部週刊誌やネットニュースで「武井が芸能界引退を周囲にほのめかしている」「ファンクラブが解散した」などといった報道があったのは事実。それがネットユーザーによるさまざまな臆測の書き込みを招き、拡散していった背景があった。

 テレビ局関係者は「引退が既成事実のようになってしまう前に、きちんと事実を公表しようということでしょう。関係各所に誤解を招きかねませんからね。実際に『引退するのか?』といった問い合わせもあったと聞きます」と言う。

 武井をよく知る関係者によると、本人は引退どころかやる気満々。

「『頑張ります!』とますます意気軒高でしたよ。守るものができて、むしろバリバリ働かなければならないという思いを強くしているのです。結婚と出産、そして育児と母としての経験を積み重ねているので、演技の幅も広がっている。それを自分の女優人生にぶつけたいんだと思います」

 武井のファンクラブが解散したのは事実だが、解散イコール引退というわけではない。

「オスカーの所属タレントは結婚すると、ファンクラブを一度解散するのが決まりのようになっている。子育てもあり、私生活が多忙になるので、ファンクラブとして満足のいくサービスができなくなる可能性がありますからね」(同)

 武井の復帰を見据え、仕事のオファーは殺到。すでに連続ドラマ、スペシャルドラマ、映画、新規のCM出演などが決まっている。

「夫のTAKAHIRO(顔写真)も家事や育児を手伝い、すっかりイクメンになっていますよ。ただ、ほかにも手伝ってくれる人がいるので、武井が復帰しても
サポート態勢はできています。今後、公私ともに充実した女優業を再開できるのではないでしょうか」(同)

 復帰後は、ひと皮むけた武井の姿が期待できそうだ。