「ミスター・ジャパン」ファイナリスト12人入り リオ五輪柔道「銀」原沢の弟・侑高が「金」宣言

2018年05月11日 16時30分

ミスタージャパン優勝を宣言した原沢侑高

 2016年リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ超級銀メダリスト原沢久喜(25)の弟で、俳優の原沢侑高(はらさわ・ゆたか=21)が「2018ミスター・ジャパン」のファイナリスト12人に残ったことが分かった。10日、都内で行われたファイナリスト発表会で原沢は「このコンテストの金メダリストになりたい!」と堂々、宣言。その上で兄と“全裸”で語り合った奮起エピソードを本紙に明かし、日本大会(7月23日、ホテル椿山荘東京)でのグランプリを誓った。

 今年で6回目となる同コンテストは「ミス・ジャパン」の男性版。外見はもちろんのこと、知性や表現力に優れたオピニオンリーダーを発掘するのが目的だ。今回、地方大会を勝ち上がった12人は、極真空手7段のツワモノや、大学の医学部出身で仮面ライダーになりたい者など、いずれも個性派揃い。

 13年の初代ミスター・ジャパンで俳優の鈴木貴之(28)は「今年も個性あふれるファイナリストたちが集まりました。非常に心強い。僕のときはダンスレッスンや筋肉トレーニングを3か月行って大会本番に備えました。みなさんも頑張ってください」とエールを送った。

 12人の中でも際立っていたのが原沢侑高だ。リオ五輪銀メダルの久喜を兄に持ち、自身も柔道経験者。身長は188センチと191センチの兄に引けをとらず、目鼻立ちの整った端整なマスクもどこか兄の面影がある。侑高は俳優を志望していたため、兄弟は別々の人生を歩むことになったが、今でも刺激を与え合う関係だ。

「幼稚園のときから兄と一緒に柔道をやっていましたが、僕は中学からずっと俳優になりたかった。なので初段しか取っていません。今でも兄の試合を見ると自分も頑張ろうと思いますね。4月の全日本選手権の決勝で、兄がライバルの王子谷剛志選手と9分間に及ぶ戦いを見たときは、めっちゃ感動しましたよ」

 俳優の道を後押ししてくれたのも久喜だ。当初母親の猛反対に遭った侑高は、兄に相談したエピソードを明かした。

「『どうしても役者をやりたい!!』と言ったら、兄は『やりたいんなら何でもやればいい。やらないであきらめるより、やってあきらめろ。とにかく東京に行け!』と言ってくれたんです。がぜんやる気がわいてきましたね。焼き肉屋のアルバイトで上京資金100万円をためました。『家の保証人になってほしい』と頼むと、それも快諾してくれて。最終的に母がなってくれましたけどね」

 もちろん、今回のコンテストに出場していることも知っている。兄としても気がかりのようで「ミスター・ジャパンはどうなった?」「今、何の活動している?」とメールが来る。一緒に食事することもしばしばあるという。最近も兄弟で銭湯に行ったが、そのときの久喜のセリフが忘れられないという。

「ちょうど兄が所属の日本中央競馬会から離れてプロになったころでした。『なんで?』と聞いたら『自分をもっと追い込んで、持っているものを引き出すために、オレは辞めることにしたんだ』と。普段、あんまり感情を表に出さないタイプなのに、すごい熱量で…。男同士、裸でそんな話をしたんです。僕も『これは、負けていられない』と思いましたね」

 リオ五輪の柔道男子100キロ超級決勝。久喜は、絶対王者テディ・リネール(29=フランス)にあと一歩及ばなかっただけに、ハングリー精神を取り戻したかったのかもしれない。だが、もし侑高がミスター・ジャパンの頂点に立てば、久喜がプロとして初めて臨む柔道世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)への弾みになることだろう。

 侑高は「自分も勝負に勝って、このコンテストの金メダリストになりたい」と力を込めた。