歌手で日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャン(62)が10日、東京・港区のユニセフハウスを訪れ、旭日小綬章受章を報告した。

 アグネスは2018(平成30)年春の外国人叙勲で旭日小綬章を受章。1998年の就任以来、日本ユニセフ協会大使を務めるアグネスは、勲章伝達式前にユニセフハウスを訪れ、その喜びを報告した。

 花束を受け取ると「本当にうれしいです。身に余る光栄です」と涙ながらに語る。

「94歳になる母にも報告しました。高齢なのであまり、分かっていなかったようですが、手を握って、心で伝わらないかなと。すでに他界した父にも墓前で報告しました。父は日本に行くのを最初は反対していて、あとから応援してくれた。遅くなりましたが、親孝行できたのではないかと思っています」

 大使就任以来、20年間で24か国を訪問。恵まれない子供たちと直接触れ合い、現状を目の当たりにしてきたアグネスは「戦地の子供たちは幼い子が兵士にされたり、拉致されたりしていて、本当に戦争が憎いという気持ちになりました」とその悲惨さを訴えた。来月にはウクライナを訪れる予定だという。