TOKIOの国分太一(43)が9日、MCを務めるTBS系「ビビット」(月~金曜・前8時)に出演。不慮の事故で脊髄損傷による両下肢まひとなった仮面女子・猪狩ともか(26)にエールを送った。

 番組では猪狩が電話インタビューで4月11日に強風にあおられ倒れた看板の下敷きになった事故の様子を説明。悲劇から数日後にリハビリに励む様子を伝えた。また、兄がLINEで送ってくれた「車椅子に乗っていたって人を幸せにしたり、希望をあげることはいくらだってできるし、これからいっぱい楽しいこともあるから、前を向いていこうね。みんな味方だよ」の言葉に涙が止まらなかったと打ち明けた。

 猪狩はファンや、メンバー、スタッフから寄せられた「待っている」のメッセージに感謝。「辞めようという選択肢はなかった」と車椅子でのアイドル活動継続を宣言している。

 猪狩の父は電話インタビューで「事故当日から今まで、一度も私たちの前でグチをこぼしたこともないし、嘆いたこともない。娘というか一人の人間として尊敬に値するなって思いますね」と、「独りになった時は泣いていると思うんですが、人前では、いつも通りの猪狩ともかでいようと思っているんだと思います」と話した。

 家族の絆とファンの支えによって前を向いて進みだした猪狩に対し、国分は「本当に強い方ですね。前向きで、まだ事故が起きて間もないにもかかわらず、自分で早くも目標を見つけて前に進んでいく。あのリハビリを見ていても笑顔でやっているわけじゃないですか。僕もリハビリを経験したことあるんですけど、本当につらいと思うんですよ。その中でも笑顔を忘れない猪狩さんの強さを見ました」とコメントした。

 同じくMCの真矢ミキ(54)は「ただ、頭が下がりますね。アイドルは勇気や希望をくれるっていうのは実現しないと思ったけど、身をもって勇気と希望を与えようという気持ちが素晴らしいですね」、フリーアナウンサーの堀尾正明(63)は「事故から1か月もたっていないのに、こんなにみんなを明るくしてくれるのはプロ中のプロですよ」と称賛した。国分は「僕たちが勇気を与えなきゃいけないと思うんですけれど、猪狩さんから私たちは勇気と元気をもらっているような感じですよね」とまとめた。